状態を探り、入れるものを変えていくのが農業。
状態を探り、入れるものを変えていくのが農業。たとえば施設園芸作などでは、7月8月のこの夏の季節は収穫が終わっ て・次作までの準備の段階。経営者にとって、この時期に気をつけねば ならないのは、『まずは土づくり』というスローガンのもとにおこなわ れることの多い無茶な土づくり[土壌検査がどうあろうと・作物の育ち がどうあろうと、とにもかくにも家畜フンたい肥をいれつづけるという ような土づくり]をやってしまうことです。そのためにも、土壌検査を[土の取り方やった場所時期などを考慮したうえで]しっかりと活用していこうというまとめの回となります。ご参考までによろしかったら。 ↓前回・前々回などでみてきたように、土の状態や作物の生育の情況を認識せずに、土の改良資材や肥料をただ入れさえすれば良い・またはやみくもにいれない というやり方は、非効率です。これでは、農業経営がうまくいかない。そこで土の検査をしたり、植物の生育状態を見たうえで・・・ ミネラル分の少ない土には 過剰にならないように、適量のミネラル分を入れる。ことが大事になるわけです。同じように 隙間が詰まって硬い土には、軟らかい資材をいれる。 水を加えるとドロドロになってしまう土には、 粒子の大きいものをいれる。 すぐに乾燥してしまう土には、粒子の細かいものをいれる。 酸性が強すぎる土には、アルカリの資材をいれる。 アルカリが強すぎるの土には、酸性の資材をいれる。 痩せすぎた土地には、肥える資材をいれる。 肥えすぎた土地には、痩せる資材をいれる。そして 病気が多い圃場では ウイルスや病原菌の少ない資材を入れる といった、それぞれの状況に応じた対処法をとると、作物の生育が よくなります〔必然的に経営状態もよくなりますよ〕。そうなんです、このように土や作物の育つ状態をみて、田畑に入れ るものを変える工夫・・・それこそが 農法であり農業ではないのかと おもうのです。 “山野草やワラ・落ち葉などの植物質の資材を積んで 発酵させ、それを少量づついれる”というのが、もと もとの土づくりであったはずなのですが、いまや発酵 してない家畜ふんの段階ですら たい肥とよばれる時 代になってしまいました。 障害がでなければよいとしても、作物生産上なんらか の障害がではじめたら・・・経営上からいって やは りまずは土づくりを再考すべぎかとおもいます。 「夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜」