ミネラルをやっても効かない時は。
ミネラルをやっても効かない時は。Kひつづきミネラルのはなしです。微量要素欠乏がでやすい今の時期の参考としていただければ幸いです。 ↓「作物の栽培中に マグネシウム欠乏や石灰欠乏、ホウ素欠乏がおこ ったので、それらのミネラルを補給してみたのだが事態が改善しな かった。そこで翌年の作付けでは、ミネラル欠乏の起こる前にあら かじめ予防的にミネラルを補給してみた。しかし、それでもミネラ ル欠乏がおこってしまった」などという、ご相談をうけることがあります。こういった場合に考えられるのは、このシリーズですでにご紹介した ミネラルの間の派閥争いのためと考えられます。そしてそれに加えて もうひとつ。 土のPHの影響があげられます。じつはいくつかのミネラルは土のPHが中性である7以上になると不溶化[水に溶けにくくなる]してしまうことで、結 果的に作物にされにくくなることがわかっています。そういう状況で あれば当然のことながら 予防的に使用しても作物に吸収されにくいために欠乏症状を示す という状態になってしまうこともある。ちなみに下の図は、そのよう な土のPHの影響下におけるミネラルの溶け具合をしめしたものとな ります。の のののの の とはいっても、なかなかわかりにくい図だと思われますので簡単に いえばの ● 作物に必要なミネラルの多くは PH6.5で よく効く ● 土がPH7.0以上で、不溶化してくるミネラルが増えるの といったかんじでしょうか。 実際のところ、ハウスの土の検査をいろいろな場所やいろいろな時 期に こなしてみれば、個人的には ● ミネラル不足は土がPH7.0以上の状態でおこりやすい ● むしろ成績の良いのは、PH5.5からPH6.5くらい ● 作物が小さいうちは、土のPHは、5.5くらいがよい という見方・とらえ方を しております。ということで今回は、ミネラル欠乏がおこる原因には[ミネラルの あいだの派閥争いだけではなく]作物の植えられている土のPHも影響しているものだという、おはなしでした。といことで次回は、その対策を。 ヒトの手にもやさしいのは微酸性・・・みたいな、そんな せっけん類のCMがあります。 今回のはなしも、そんなかんじでかんがえるのもよきかもし れませんね。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」