温暖化の影響で 広がる病害。
サトイモ疫病の今後の最近の温暖化に伴う冬の高温で広がっている[文中のいわゆる野良イモが原因]と推測される宮崎県海岸部でサトイモ疫病の再掲載となります。次回関連の参考として、よろしかったら。 ↓『サトイモ疫病の今後の動向は。』「国内有数の産地である宮崎県内のサトイモの生産現場で収穫量の低下 を引き起こす疫病が深刻化している。全国トップを誇っていた生産量 は、2015年に前年比約4割減の1万3千トンに落ち込み、6年ぶ りに 首位から陥落。16年産も同程度の被害が見込まれている。 「このままでは産地がなくなる」。危機感を募らせる県や関係団体は、 マニュアル作成や研修会などを通し、生産現場に防除の徹底などを呼 び掛けている。」 ←4月中旬の新聞記事という記事が、県内外の一般の新聞記事のニュースとしてとりあげられた宮崎県内のサトイモ栽培。そのような産地としての一大危機に対して、3月の早植え栽培時には[サトイモ栽培時のきまりごととして] ● 連作を避け、前年の発病株の残渣を集めて焼却する ● 発病株は株元の土とともに除去して焼却するという対策がとられ、さらに その後の植えつけ前の耕種的防除法として ● 種芋の消毒をしっかりやる ● 未熟堆肥を施用しない → こんな土づくりも。 ● 排水不良畑では排水を良好にする ● 降雨、潅水時に土粒が跳ね上がらないようにマルチなどで工夫する ● 密植・過繁茂にならないように植えつけるといった、いつにもましての栽培管理をおこなって、そして芽が出揃ったこれからの5月になったわけですが・・・これからの大事な管理として大切なこと。それは ● サトイモ畑のまわりに出ている野良サトイモの撤去です。大きな群生はすぐにわかるとして、気をつけねばならないのは草むの中などの、いっけん見つけにくい小集団の野良サトイモ。ここ数年のあだの収穫時の調整時につかった場所のまわりなどは、とくに注意して見回っておきましょう。もう2週間もすれば梅雨。なんといっても疫病の原因菌である「フィトフトラ コロカシエ」は、水しぶきや強風で胞子が拡散し、感染すると葉や茎が枯らすカビですからね。このカビのもたらす病気が ● 2014年に初めて感染が確認され、翌年には県内全域に広がったという現実を見据えて、しっかりとした対策をほどこしてまいりましょう。 宮崎県のサトイモ栽培は本年の対策がどれくらいの効果をあげら れるかにかかっている・・・というおはなしでした。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」