|
カテゴリ:家庭園芸編
まるで忘れさせられたかのような病害。vol.1。
「牛丼が安くなるかもしれません」と、これは19時のニュースの冒頭で 武田さんが発した言葉。そう、これは2015年10月06日にTPPの 閣僚会合が大筋合意したことを伝える枕詞であったのです。 正直いって、びっくりしました。まだこれから各国での国会承認が必要だ というのに[こんな偏向ともいいうる]報道の仕方でいいのだろうか、と 個人的に思ってしまいました。と、いうことで、大量の食糧輸入が増える ことになるとまずはこんな弊害もでてくるのではないかという回を、再録 することにいたしました。もともとは国内のリサイクル農業推進に対する 疑問点をとりあげた2007年から2009年にかけての回だったのです が、よろしかったらご参考に。 ↓ 『農場の静かな殺し屋。』 「農場の静かな殺し屋」・・・と、米国で怖れられている脅威があります。 目にも見えず、匂いも出さず、不意にやってきては家畜に多大なダメージ を与え、畜産経営の見えない敵となっている「農場の静かな殺し屋」。 その正体はいったいなんなのでしょう。こう書けば、たとえばそれは・・・ 闇夜にやってきて獲物は眠っている家畜に近づき、剃刀のような前歯で血 管を一瞬に切断し、傷口から流れ出る血液をなめとるチスイコウモリをお もわれる方がいるかもしれません。あるいは[わたしを含めた/笑]UMA ファンならば、首周辺に2~4箇所の傷を残して吸血するというあのチュ パカブラでは?なんておもってしまう人もいるかもしれません。 しかし、やつらではありません。 それでは未知の病原菌? 抗生物質の乱用から生まれた耐性菌? 知らぬまに蓄積された化学物質? などと続けて想像しがちになりますが、いや、それらでもないんです。す るといったい静かな殺し屋の正体とは、いったい何者なのでしょう。 じつは 不意にやってきては家畜に免疫力の低下や重度の障害を引き起こ させ、ときには流産や重度の体調不良状態を招く「農場の静かな殺し屋」 の正体とは・・・ それは、 家畜の餌のなかのカビ繁殖によって生成される毒素であるカビ毒 なのです。 このカビ毒、じつに300種[400種説もあるんですよ!〕以上が知ら れ、たとえば家畜に現れる症状でいえば 下痢・重度の食欲不振・低体温・流涎・瞼の腫れ といった症状からはじまり、そのあと 軟らかい便・繁殖性低下・毛のツヤがなくなる・乳量減 といった症状をひきおこしてゆくのです。 たとえばそれらのカビとカビ毒の代表的な名前とそのもたらす影響は ■ ゼアラレノン/ZEN・・・・・・・繁殖毒・胚芽死・流産 ■ デオキシニバレノール/DON・・・腸炎・下痢 ■ アフラトキシン/AFB1 ・・・・ 肝臓毒・腎臓毒・免疫低下 といったものがよく知られています。そしてここからがより重大な話にな ってくるのですが・・・マイコトキシンと呼ばれるこれらのカビ毒、もち ろんヒトにも有害です(肉製品や乳製品を経由してヒトにも影響がでる場 合ももちろんアリ)。 最近では、とくにヒトに対する影響が故意にわすれるよ うに仕組まれているような印象さえ受けるカビ毒ですが、 農業の現場ではとくに麦の栽培中や貯蔵の段階での注意 がはらわれているという現実があります。こちら。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 29, 2016 12:20:18 PM
[家庭園芸編] カテゴリの最新記事
|