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カテゴリ:こんな肥料の使い方
春雷とイネつくり考。
イネつくりに必要なのは、なんといっても 水。イネの植わっている 田んぼには 水は不可欠な存在です。なんせ田んぼは、水田ともよば れるほどですものね。 そのようなイネつくりに必要な水を 田んぼに供給してくれる春の雷 である春雷。古来より農民にとっては、大変めでたい雷とされてきた というのも[早期水稲のおこなわれる]農業の現場にいるとよくよくわ かります。 3月中下旬から田植えの始まる早期水稲栽培では・・・ 1月におこなわれる畔焼き・野焼き ↓ 用排水路の清掃 ↓ 2月にはいって、各自の田んぼの田起こし ↓ 2月の中下旬ころから上から順に水田に水を入れていく といった田植えに至る前の準備がおこなわれていくのですが、ちょう ど水を入れる作業時に、雨をもたらす雷がなるというのは好都合でも ありますし、なんせ縁起もよかなかんじじゃないですか。 そのようなイネつくりと雷の縁起のよさ・相性の良さを、あらためて 確認してみれば、 ● 雷が発生する時に、ひかるものが 稲光 ● 放電現象を 稲妻 であることも 皆様ご存じのことでしょうし、そしてなんといっても 最大のポイントは 雷という漢字です。なにせ 田という字に雨を加 えるとかみなり/カミナリになるのですから、もうなにをかいわんや。 ことほどさように、イネをはじめとする農作物の成育に欠かせない水 をもたらす雷は農業・農耕に欠かせないものであり、古来よりの農耕 の神が火雷天神であるという事実にも、ただただ納得するばかりです。 ということで今回は、河鍋暁斎の天満宮↑ を添えての、春雷とイネ つくり考の回でした。 → 豊作をよぶ春雷の回は こちら。 平安時代以降の天神さまといえば菅原道真公ですが、左遷 されたことを恨んで宮中に雷を落としたというのに加えて、 亡くなられ延喜三年二月二十五日の丑の日に薨ぜられた際 の臥牛の件について考えれば、道真公ゆかりの牛という動 物は古来農耕〔田起こし〕に必要な動力であることでもあ ります。こうなると、学問のと併せて、農耕の神であると もいえそうですよね。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」 のの お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 8, 2023 10:21:36 PM
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