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カテゴリ:おコメつくり
早期水稲の肥料設計の考え方。
イネの植えられる田んぼでは、その田とその田に植えられるイネ にあわせて、与える肥料の量がきめられます。 そうなんです、肥料を与えるだけ与えたとしたら、たとえば生育 が栄養生長にはしりすぎてしまうことで早めに倒伏してしまい収 穫が皆無になる場合や、イモチ病などの病害が多発したりするこ とになってしまいがちになりますから。また環境の面からいって も、イネの必要とする以上の成分を与えてしまえば、あまった肥 料分は排水に乗って、あるいは地下水に溶けて河川や海に流れ込 み、いずれヒトや生物たちへの悪影響 をおよぼすことになってし まいますから、注意しなければなりません。 ということで、まずは与えすぎに注意しなければなりません。 そこでイネが無駄なく吸える肥料の量をみきわめて、田植え前の 水田に必要最小限の施肥していくわけですが・・・この作業を 「田んぼの設計をたてる」といいます。 具体的には、田んぼの土の性質やイネの品種、毎年の生育状況・ 栽培環境にあわせて肥料の種類や量をきめていきます。 イネしか作らない田と、たとえば前作で野菜をつくったり、ある いは飼料作をつくっていた田んぼ、あるいは家畜農家で毎年家畜 ふんが多量にはいる田では与えられる肥料の量や種類はちがいま すし、また耕土の浅い深いといった差でも、田の水のあったかい ところと冷たいところでも肥料の効き方はちがってきますからね。 具体的には、水田のある場所の栽培環境に、土の性質、これに例 年のイネの生育状況など ● 日照不足・冷水かんがい・整備田・秋落ち田・谷間 ● 酸性土壌・砂質土・腐食が少ない・漏水しやすい ● 活着不良・分けつ遅延・軟弱徒長・熟期遅延・倒伏 といった項目をチェックし、それぞれの田への適当な施肥量を、 いくつかある施肥設計のひな型のなかから検討していきます。 ちなみに当店の基本的な設計例は、 側条施肥機使用の場合の 3タイプと側条施肥機を使用しない場合の つぎの6つの型と なっております。 と、このようなかんじです。 よろしかったら、ご参考に。 →肥料など高騰対策の政府&県の補助金の話は こちら。 昼間は暖かい感じですが、まだまだ最低気温が10度に とどくことが少ない宮崎県海岸部。本年の田植えの最盛 期は やはり例年どおりの 3月25日から4月05日 くらいってかんじみたいですね。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」 kk お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 10, 2023 10:18:44 PM
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