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カテゴリ:農政みたいな
農作物には土地利用型作物と労働集約型作物がある。
2011年分ですが、自給率関連ということでよろしかったら。 ↓ 作物には 土地利用型作物と、労働集約型作物があります。 たとえば米・小麦・大豆といった作物が典型的な土地利用型作物で す。機械化の面からいえば、栽培に関する作業のほとんどが農業機 械で行える作物だといえるでしょう。だたし収益をだすためには、 いろいろな農業機械と採算に合うための広い土地が必要になります。 反対に、栽培に関する作業の大部分が機械化するのが困難な作物が あります。たとえば葉もの類であればホウレンソウ・ネギといった 葉もの類、果菜類であればキュウリ・大玉トマト・イチゴにメロン、 そしてお花などです。これらを労働集約型作物といいます。 こちらは農業機械はさほど必要ありませんが、機械化出来ない部分 に投入する労働力が必要となります。 そしてこの2つのタイプの作物のうちの平均な年の価格を例にとり、 数字で表すと、次のようになります。 作物 労働時間/10a 農業所得/10a 労働農業所得/1時間 コメ 29.2時間 32067円 1100円 大豆 10.1時間 1595円 176円 ↑↓ ネギ 1254.3時間 885000円 706円 メロン 3100時間 3546000円 1278円 どうでしょう、農業で生産する作物というくくりでは同じ作物なの ですが、その実態はまるっきり正反対なものだということが、おわ かりになりませんか? このような作物の栽培の実態と、その経営の実態を認識したうえで なければ農業改革論を論じられません。どの作物を扱うかで方法論 も結論も、理想とする農業の姿が変わるわけですから。 そして・・・なぜ日本には土地利用型作物を使った農業や労働集約 型作物をつかった農業といった、いろいろな農業が存在するのかを 説明してお話はおしまいです。 日本は南北にながーい山国。それゆえに地形も気象も多種多様 これが日本にいろいろな農業〔と、いろいろな自給率〕が要る理由 です。 土地利用型と労働集約型。この作物の違いが、カロリー ベースでみる自給率と金額べースでみる自給率の違いの 話につながっていくというはなしが 次回へ。。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」 kk お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 7, 2023 04:09:14 PM
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