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テーマ:甲斐の風景(15)
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【甲斐の風景】 これは甲斐のとある浄土宗のお寺にあった六地蔵石仏ですが、上の写真の六地蔵は墓地にありましたが、上部に「卍」が彫られています。下の写真の六地蔵は、本堂の入口の近くにありました。不思議なことです。このお寺は浄土宗のお寺ですから、これらの六地蔵はお寺とは関わりなく建てられたとしか考えられません。 ですから、こうした六地蔵を石工に彫ってもらい、墓地に墓石として建てるという習慣は、実に不思議な習慣であると考えざるを得ません。しばらく前に、とある教会で「恵みの座」のところにカリスが飾られていたので、気になって教会の牧師さんにお伺いしたら、「どうも宣教師が置いていったらしい」とのことでした。メソジスト教会ですから、宣教師がカリスとパテナを持って来ていたのかもしれません。パテナは見付からなかったそうです。 日本のお寺では、よく不思議なものに出会います。ここを訪ねたときには、他のお寺を訪ねたのですが、不思議な六地蔵が遺っていました。会津にはこうした形式の六地蔵はあまり残っていませんが、石灯籠型の六地蔵はかなり広範囲に分布していますし、ある「子安観音」堂の須弥壇の手前が一段高くなっているのですが、左右の壁際に「地蔵菩薩」像が3体ずつ祀られています。あるいは、ある村に建てられている観音堂の境内には、三体ずつ同じように彫られた石仏が、2基並べられているところもあります。 最近の日本の高校では、大学受験で日本史を選択する人は世界史を履修していないことが多いようです。世界史を選択する人は日本史を履修していないことが多いようです。ですから、多くの方々が、「同じ仏教だから」という理由で、こうした六地蔵が浄土宗のお寺にあってもほとんど気にならなくなってしまったようです。『新編会津風土記』に記されている浄土宗のお寺のご本尊は、そのほとんどが阿弥陀如来像です。ただ観音菩薩像がご本尊になっているお寺が2ヶ寺、大日如来像がご本尊になっているお寺が1ヶ寺あるだけです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.02 16:01:44
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