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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:信濃の風景
【旧高遠藩領内の屋根に千木のある民家で見付けたもの】 以前にもここでご紹介したことがあるので、憶えていらっしゃる方も多いかと思います。入口の横にある高いところに積まれていた、竹を編んだカゴですが、長方形をしています。猪苗代町にある野口英世記念館の近くに民俗館があって、そこに移設されている肝煎の屋敷の二階にも、同じ用途のカゴがあったのですが、それは丸い形をしていました。 もしかすると、会津では、丸い形とこの写真に写っている四角いものが混在しているかもしれないと思っていますが、ほとんどの農家では既に処分されてしまったかもしれません。亡母の実家でも、阿佐ヶ谷の駐車場の管理人の実家でも、叔母の家でも、こうした長方形の竹製のカゴを使っていました。ただ、これは基本的には家の中で使うもので、外で使うことはありません。ただ、雀を捕獲するときに使うと祖父に教えたられて、これでは大きすぎるので、少し大きめのザルで試したことがありましたが、一羽も捕獲することが出来ませんでした。 これは養蚕に使う道具で、蚕の幼虫がある程度大きくなると、この中に桑の葉を敷き詰めて、その蚕を放します。その頃にはもう、桑の葉を小さく刻む必要はないので、網の目は比較的大きく作られています。ですから、この四角い竹製のカゴを見付けた時に、会津の丸い形のカゴを思い出しました。会津でも、四角いカゴが使われているところがあったのでしょうか。最近は、会津盆地で桑畑が消えています。 稲の干し方が気になっていたので、去年、秋葉街道を車で走った時に見てきましたが、田圃で稲を干す家が減った所為か、垂直に立てられた一本の柱に刈り取った稲を掛けていく干し方は見られませんでした。会津では、同じ市町村の中で、家ごとに干し方が異なっていると、30年以上前に聞いたことがあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.05 16:45:15
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