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テーマ:キリシタン(4919)
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【とあるお寺にて】 前掲の石像があるのは、会津のとあるお寺の境内なのですが、そのお寺には毘沙門堂が建てられていて、そこに説明板がありました。祀られている像は見えませんでしたが、説明板には「技法や写実的な作風から、鎌倉時代の造立と考えられます。」と記されています。そして、このお堂に関しては『新編会津風土記』(1809)にも記されています。 小生はこのお寺を何回も訪ねたことがあるのですが、最初に訪ねた時から、このお堂を不思議に思っていました。それは、このお寺が曹洞宗のお寺だからです。そして、このお堂や本堂の向きが、小生が「キリシタン方位角」と呼んでいる方向に入るからです。また、このお寺は、村の家並みの間を入って行った奥にあるからです。 『新編会津風土記』には、このお寺は慶長十六年に開基されたと記されていますが、その時代に曹洞宗のお寺が村の中に建てられたとは考えにくいです。そして、このお寺の入口には石仏などが並べられているのですが、観音菩薩石仏や石像の首が落とされています。ですから、いまでも最も気になるお堂の一つになっています。 そして、仏像の製作年代とお寺の建立年代は一致しません。このことも、何回かここでご紹介してきました。関心のある方で、気になるお寺があったら、是非、じっくりそのお寺の境内を歩いてみて下さい。会津であれば、きっと何かが見つかるだろうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.13 11:22:44
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