漫画銀の匙　これ読んでます。まだ３巻まで。７月に４巻が出るそうだ。

坂道のアポロン９巻は、忙しい合間を縫って本屋を何件かはしごしたのですが結局そこだけ空いてた。東京駅のやいすブックセンターでさえ置いてなかったので

多分売り切れ重版の最中かもしれません。


まあいいや。


で

銀の匙。


これは主人公八軒が「自分の人生何がやりたいとかよくわかんねー」と思いながら北海道の高校畜産科で出会う様々な出来事で葛藤して行くおもしろーい内容なのですが

人生でやりたい事が無きゃいかんのかとか
人生決まってた方が行きやすいとか

そんなふうな割と
分かりやすいテーマで進んでます。

で

ここでねー。

私が驚いたのは

八軒君の所属する乗馬部の先輩の一言。


「俺はさー夢とかそんなのにこだわりないし
　敢えて言うなら


のんべんだらりと生きたい、これが夢だな。」



これ、人生の目標にしちゃっていいの！？ってくらい

目から鱗でしたよっ！！


夢を持つ事ってさー

私なんかもそうですが

なんか、目標を決めて
それをやって

達成して

仕事に生かして、

お金稼いで

その結果

楽な生活が出来るとか、

そんな方向にばかり考えていたのが



この先輩ったら「ああ、近場でいいところがあればどんな会社でもいいや」

（え、仕事の内容にこだわんないの！）


とも、言い放つ。

ほほー。


この土地に住めればどんな仕事でもいいやとか

そこでのんびり暮らせればいいやって方を優先して


まあ、仕事に自分を合わせるって言う生き方もありなのかと。






深い。深すぎる。


希望の仕事に就けなかったら文句たらたらとか
（それは私）

それの方が当たり前のようにまかり通っていた考え方だっただけに


ああ、そういうのがあってもいいのかと思ったら


肩の荷が下りたぜよ。


しかも、
私の場合、「嫌な事が仕事である」と　嫌な事＝仕事　ががっちりリンクしていたので
これをまず崩壊させるのに時間がかかってんです。

とまあ、

銀の匙のおかげで


一つ、気持ちが救われましたとさ。

のんべんだらりと生きたいのは、私もそうなんですがねー。これを人生の目的にしちゃいけないんだと勝手にブレーキ掛けてましたからね。


それだって生き方ですよ。


おすすめですよ。銀の匙。
















ああああっ


書き足し。

この八軒のにいちゃん好きです♪。

「俺みたいなのなんかが入れるんだから、東大なんてたいした事無いっすよ」

うー言ってみたい。しかも、入ったとたん、「親との約束（東大行け）は果たしたから、大学はやめてラーメン屋になる」と、
とっとと退学して、ラーメン屋の修行中。といっても料理の腕は最悪で世界一食材の旅に放りだされる（ってかクビ）

いや、こういう人種実際います。特に勉強しなくても東大に入る人。
ってかねー。

そういう人たちがいるのよね、というのを、以前勤め先の姉ちゃんがぼやいてて、（その姉ちゃんも凄い人だったんだけど九州大出てから東大ドクター、でも、ダイエットサンダル手放さなかった。）
でも、確かにそういう奴はいると。私も知ってるぜー。


やめちゃってラーメンやってる奴には会った事が無いけどね。



で
ラーメンつながりなんすが


私自身日本でラーメン屋で働きたいとか思っているわけです。結構マジで。

でも、そんなばかな、とか思われるわけですよ。私の履歴書だけ見てる人（特にうちの家族とか）



しかしね、「ほほーいいじゃん。やれば」と言ってくれる人がいる。というよりいた！しかもうちの親戚で。（血族じゃない。納得だが）


弟の奥さんの父親（つまり弟の義理の父親にあたる）人が、半年前からラーメン屋を始めたというので驚いた。

といっても
元々このお父様、某所に小さい洋食レストランを持ってて、ずっとそれをやってたんですが、どーしてもラーメン屋がやりたくて今の洋食屋はランチで締めて夕食だけ別の店舗借りてラーメン作り始めたとか。


ってか、孫がいるおじいちゃんですよ。
普通ならもう人生あきらめちゃってボヤーッとしてるような、そんなのが不思議じゃないくらい。


「やりたい事をやってるおじさん」で。すげーなーと。

このおじさん

実は業界では、結構有名どころらしい。（笑っていいともでタレントが話題にしたくらい）

とはいえ

私は今回帰国してほぼ初めてお店にお邪魔し、ラーメンごちそうになってきたんですけどね。


やりたい事やる人はいつ始めたっていいのだよ。というのを、体感させていただきました。

因みにラーメンはおやじサイズで、多すぎて食べきれなかったのだった。

おじさんいわく「酒飲んだ後食いたくなるラーメンにしてるからさ」だとさ。



ふふっ。



ラーメン食べたいなー。ああ。飢えている。