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カテゴリ:茂松の日記で~す★
――秋元、どうする?
――えっ…、どうするって…。 2006年4月3日は、俺にとって忘れられない日になるだろうと思った。 秋元茂松 プレゼンツ企画第三弾(爆) 『you -現実から抜け出してしまった俺-』 「行かなきゃ、いけない気がした」 「じゃあ準備は出来ているんだな?」 副社長の言葉に、俺はうなずいた。やっていたデザインの仕事を辞めて、俺は、今、アメリカに行く…。この日は4日。 3日、21時になろうとしていたときのことだった。 「おーい!!秋元ぉ~!!」 たまたま会社に来ていた俺を呼び止めたのは、宏貴支店長。千葉支店から、北海道支店に異動になったとは聴いたが、あい変らず、お金さえあればどこへでも飛んでくる。元気な宏貴支店長のはずだが、声が震えていた。 「どうしたんですか?宏貴支店長」 「ハァ…ハァ…」 息を切らしながら、俺の前で土下座をした。 「すまない!!!お前の彼女と縁切ることになった…」 俺は、まばたきするのが怖く感じるくらい、驚いた。え、縁を…切った………。 「え、縁を切ったって……」 「み、みんなだ。みんなと縁を切った」 「じゃ、じゃあ…俺…とも……?」 「…すまん!俺が悪いんだ!!俺が天意を追い詰めた…」 俺は悲しくなった。宏貴支店長が顔を上げたと同時に、俺は… 「んだよ!!!!勝手にすんじゃねぇよ!!!あ、天意ちゃんを追い詰めた?何しやがったんだよぉっ!!!!」 宏貴支店長の胸倉を掴んで、叫んだ。樋渡副社長がとめに入ろうとする。 「秋元、落ち着けっ!」 「落ち着けるかよ!!!お…俺の…俺の彼女だよ?」 俺は、もう彼女とメールできないんだと思った。 3月20日、俺と彼女はケンカした。そして、14日間、メールを一切しないように決めた。その14日後に、縁切ることになるなんて…。 彼女とメールしている間こそが、俺にとっては生きている気分になれた。勇気付けてくれていたから。 そんなことがあり、俺は4日に、アメリカに行くことになった。樋渡支店長がアメリカに行くから、着いて行く。まぁ、どちらにせよ、彼女に隠していた病気の治療もしなきゃならない。4日の21時。樋渡支店長は、彼女と最後のメールをしていた。俺は、横で泣いていた。男らしくないけど、泣かせてくれた。悔しかった。でもアメリカに行く。日本にいる間は、彼女の視界の中に入れる気分で、日本にいたけど、別れてしまったなら、視界に入ったら失礼だと思った。 そして、アメリカへと飛んだ。正直、この時、縁を切っていたから思ったこと。 ――二度と、日本には帰国するのをやめよう と思った。俺が日本にいたら、彼女がまともに暮せないと思ったから。今の気分だと、帰国して、早く彼女に逢いに行きたい…。 そんなことを思っていてアメリカに着いて間もなく、日本時間2006年4月5日18時20分45秒…。彼女からメールが着た。 「登録しているから、本文に文字うってもらってけっこうです。ほんねがききたいのです。急にいったことで後悔することになるといやだから。」 と。彼女の携帯は、メアドを登録していない人は拒否することが出来る。 正直、日本にいればよかったと思った。今更帰国して、彼女に逢ったら、嫌がられる。でも、どちらにせよ、ドクターストップで、帰国すら出来ない状況に陥られた。 俺はまだ日本にいればよかったんだ。日本で治療を受ければよかったんだ。 今更悔やんでももう、遅い。 いそいで治さなければならないと思った。 今では、彼女と仲直りして、毎日メールをしている。しなきゃ、俺はやっていけない。生きていけない。彼女がいて、周りがいる。俺は、もう何もかも喪いたくない。 早く、早く!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.04 12:18:05
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