バス遠足から帰って来ました♪
朝の突然の不調にもめげず、遠足に出掛けたしょうやん。家で待機すること数時間…冷や冷やものでした。 今日は「そろばん教室」の日でした。そして遠足のバスの下車場所がそろばん教室のそばだったのです。それで、しょうやんは、解散場所からそのまま「そろばん教室」に行くから、そろばんのカバンを持って来て欲しいと言うのです。もちろん、快く承諾したのですが、朝一緒に通っているお母さん達が、バスの下車場所まで迎えに行くと言うので、私も一緒に行くことになりました。しょうやんの通う小学校の周辺は、古いお寺やら、商店街が立ち並ぶ、ちょっと小高い丘の上にあり、小学校まで、大型のバスは入れません。従って、下車場所は、駅や大きなバス停の近くなど数箇所設けられていて、あらかじめ希望していた場所で解散となります。解散場所は、普段の通学路とはまったく違う場所を通らなくてはならない為、学校側も可能であれば出迎えて欲しいとのことでした。そして暇な私たちは、その場所へ向かったのです。そしてバス到着予定時刻数分前に、下車場所で待機していました。その間、ず~っとおしゃべりをして過ごしていたのですが…バスが来な~い! 電車のようにスケジュールどおり行かないのは、わかっているのですが、16:00を過ぎてしまい、これで16:00からのそろばんのレッスンには間に合わなくなってしまい、必然的に17:00からのレッスンに行くよりほかありません。結局バスが到着したのは、16:40過ぎでした。 とりあえず17:00からのレッスンに間に合うので、良かったと思う反面、あと20分弱、時間を潰さなくてはならない私。これまで一緒に話をしながら待っていたお母さん方も、一安心した様子で、子供たちの話をにこやかに聞きながら家路へ向かうのでした。さて、どうしよう!ととりあえず、目と鼻の先にあるそろばん教室に向かうのでしたが、急遽、方向転換して、しょうやんのお気に入りの場所に行くことにしました。駅前のロータリー面した、バス待合室。そこは、コの字型に長いすが置かれているのですが、入り口正面の席の後方には窓があり、そこはいつも開いていて、そこから見える景色は、しょうやんのお気に入り。しょうやんが椅子に座ったちょうど目線のところに、線路があり、その上が駅のホーム。駅に到着する電車を真下から眺めることが出来るのです。しょうやんは、電車がホームに停まっていないときは、ずっと、今日の出来事を話してくれました。漁港で水揚げされたばかりの新鮮なお魚を見て、それから醤油工場を見学したそうです。私も子供の頃に、醤油工場を見学しましたが、その時の思い出といえば、醤油の匂いで気持ち悪くなったこと(泣)、そしてお土産にもらった醤油の小瓶でした。そして、しょうやんの思いでは、醤油のいい匂い♪と、お土産の醤油の小瓶♪だったみたいです。 昼食後はお買い物タイム。お小遣いは500円。しょうやんは、銚子名物の濡れせん(醤油で湿ったおせんべい)を買ってくるぞ!と張り切って出掛けたのですが、お土産の袋の中身はジャジャーン♪イルカの時計でした。390円くらいだったそうですが、おつり、貰い忘れたと白状。そういうときはどうしたらよかったかを反省し、今後に役立つ経験をもしてきたようです。時計は目に付く場所におけるので、しょうやんにとっては、ちょっぴり苦い思い出になるかな?でも、嬉しそうに時計を眺めているので…あまり期待はできなかもしれません。 そして最後に海岸で遊び、思い出にと拾ってきた石4個、総重量2kg弱。ちなみに、お友だちは皆、競って貝殻集めをして、貝殻を記念に持ち帰ったようです。何故にしょうやんは、こんな重たい石なんだろう。ま~るい、重たい石♪私は、そろばんバックと引き換えに、しょうやんのリュックと水筒を引っ提げてることになりました。 しょうやんの元気な姿を見て気持ちは軽くなるのに、肩にのしかかる荷は重かったです。 そして2時間後、ふたたびそろばん教室へ。しょうやんは、満面の笑みで出てきました。検定試験は合格でした。 家に帰っても、ずっとニコニコしょうやんは、小さな手に何かを握りしめて話しかけてきました。「お母さん、今日ね、いいものを拾ったんだよ」「なんだと思う?当ててみて」悪戯っぽい顔の中に、なぜか照れくさい表情を浮かべていたので、ひょっとして、私へのお土産?などと思い、(海岸に行ったらやっぱり、かわいい貝殻でしょう!)でも、すぐに当ててしまっては芸がないので、わざとトンチンカンに「醤油工場の大豆?」「魚のうろこ?」「だんご虫?」と答えていると、「なんでか!」だんだんイライラしているようなので、正解を♪「わかった!海岸でかわいい貝殻拾ったんでしょう!」私のしょうやんの手のひらから、かわいいさくら貝が現れて、私に差し出すものだと思っていたのですが、「何を言っちゃってるのさ!もっと素敵なものさ!」予想だにしなかったしょうやんの言葉で、立場は逆転し、さんざん不正解をした結果、降参することに。 「誰にも内緒だよ!」と言って、しょうやんは、握りしめた手をそっと開きました。すると、中から、そろばんの粒(珠)が。今日、そろばん教室の床に落ちていたのを拾ったそうです。最初は先生に落し物だと届出をしようと思ったらしいのですが、あたりを見渡してみると、壊れたそろばんを持っている人もいなくて、その粒を手にしたら、どうしても欲しくなってしまって、散々迷った挙句ポケットの中に入れてしまったそうです。 「なんだか、これを持っていると、そろばんが上手になるような気がするさ。そろばんの神様がくれたんじゃない?」と無邪気に訴えられて、困ってしまいました。しょうやんも多少の罪悪感があるらしく見せる前に「内緒だよ!」って言ったに違いありません。(内緒の話を公表してしまいました、ごめんなさい) しょうやんは嬉しそうにリリアンの糸を珠に通して、首にぶら下げたり、ブラブラさせて眺めていました。「そうだ、試験の時はこれをぶら下げよう!」そして、わたしは、共犯者になることにしました。神様、どうか、罪深き親子をお許しください…。