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カテゴリ:登山
20年間 山へ登って擦り傷一つおった事がない 安全登山をして来た私にも ひとつだけ怖かった思い出があります。 それは北海道の雌阿寒岳登山での事 同好会の会長の先導で仲間は12人ほどだったか~ 9月の半ば 台風の去った後も天気が悪く 北の山は手が凍えるほど寒い 霧の中 何も見えないまま その上風が強く 小さな体が吹き飛ばされそうなので 太った人に摑まるようにして歩きました。 やがて硫黄の臭いがして来ました。 麓には 「有毒ガスが発生しているので気を付けて下さい」 の看板がありました。 おりしも 安達太良山の有毒ガスを吸って 登山者数名が亡くなって間もない時期でした。 足元しか展望のない世界で考える事は不安だらけ 私達もここで死ぬのではないかと思ったほど 恐怖感を味わったものです。 百名山を目指していた会長には中止などありえない 何とか頂上に辿り着き その上 反対側へ降りたいと言う会長 さすがにそちらから登って来た登山者の 「風が強くて無理です」 に諦め 来た道を下りました。 結果的には何事もなく下山出来たものの あの登山だけは 怖かった思い出として記憶に残る登山です。 自然は過酷です。 しかし山はいろんな物をくれました。 価値観 豊かな感性 感謝の心 今 自分が有意義な人生を送れているのは山のおかげと言っても 過言ではないほど 人生観を変えてくれました。
それだけに だから だから 御嶽山の不幸が 歯がゆい 悲しい 悔しい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.10.01 22:49:55
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