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あかね色の夕焼け空

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2007/10/25
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今日は読書会でした。

担当の方の都合で、珍しく木曜日でした。

そのためかどうかわかりませんが

参加者5名という寂しい会になりました

 

今日の本は

人間喜劇.gif

「人間喜劇」

ウィリアム・サロイヤン作/小島信夫訳/晶文社/1957年邦訳

なんと彼の作品が、初めて邦訳されたのは、

1951年「男」という作品です。

 

名前だけは知っていましたが

読む機会がありませんでした。

今回は晶文社のベスト版の本を買って、読みました。

このシリーズには、レイ・ブラッドベリの「たんぽぽのお酒」

ナット・ヘントフの「ジャズ・カントリー」

なども入っています。

 

さて、物語ですが

14歳の少年ホーマーが、戦争に行った兄に代わって

年を偽り、電報配達の仕事をしながら

最愛の母親と、幼い弟ユリシーズを守るという話です。

 

短い章に分かれていて、ひとつの章だけでも

十分物語が成立する形式になっています。

 

自分の兄が戦争に行って、もしかして戦死するのではないか

という不安を抱きながら

少年は、時には戦死の電報も届けます。

ある日、息子の戦死の知らせを届けた家で

メキシコ人の母親の深い悲しみを感じ取ります。

 

━心の中で、彼はくりかえし、くりかえし言っていた。

「ぼくになにができるんだい。くそっなにができるってんだぼくに。ただの電報配達じゃないか」━

彼は、彼女の身に起きた事が、あんまりまちがっていて、また不愉快なので

ひどく気分が悪くなります。

そして、これから生きているのがイヤになるかもしれない

という思いを抱きます。

 

それから、色々な人のもとへ電報を届け

色々な人の生き様を見ることになります。

 

そして、ついに最愛の母の元へ

兄の戦死を知らせる電報を届ける日がやってくるのです。

 

サロイヤンの作品は、色々な人に邦訳され出版されています。

この「人間喜劇」「ヒューマンコメディ」というタイトルで文庫本になり、

訳者も違う人だそうです。

 

「わが名はアラム」

も同じベスト版で、出版されています。

この短編集の作品を、高校の時に授業で訳した人がいると聞き

びっくりしましたびっくり

 

本との出会いは、驚きの連続です。

だから読書はやめられないのスマイル

 

 

 






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最終更新日  2007/10/25 04:16:23 PM
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