あかね色の夕焼け空

今日は市立図書館で読書会でした。

今日の本は

「やかまし村のこどもたち」

アストリッド・リンドグレーン作／大塚勇三訳／岩波少年文庫

スウェーデンの超人気作家、リンドグレーンの作品です。

「ながくつ下のピッピ」や「名探偵カッレくん」などを書いた人です。

今回は、作者のリンドグレーンの人となりについて話し合いました。

リンドグレーンは 

物心付くまで、スウェーデンの田舎で

遊んで遊んで遊んで暮らし、幸せな幼少期を過ごしました。

しかし彼女は 

もう遊んではいられない歳になったと悟ってからは、

幸せでないハイティーンの時代を送ります。

大人が眉をひそめるような行いも

平気でやっていたようです。

学校を卒業して

就職したのは、地元の新聞社

18歳の時に彼女は未婚のまま妊娠します。

さすがに地元では、スキャンダルとして噂になり

彼女は故郷を出て、ストックホルムに行きます。

当時唯一戸籍の提出がなくても出産できた

デンマークのコペンハーゲンで男の子を出産し

里子に出します。

その後ストックホルムで就職した彼女は

500キロも離れたコペンハーゲンまで、息子に何度も会いに行きます。

あるとき休暇の許可を得ないでコペンハーゲンまで行ったことで

会社をクビになってしまいます。

運命はどこでどうなるかわからないものですね～

次に就職した職場で、伴侶となるリンドグレーン氏と出会ったのですから。

彼と結婚したリンドグレーンは、養母の病気のため

祖父母に育てられていた息子を引き取り

娘もさずかります。

「長靴下のピッピ」は、娘が肺炎になったときに

病床で語った物語だそうです。

子どもたちと一緒に、また遊んで遊んで遊んで暮らした彼女は

30歳半ば前で作家デビューを果たします。

彼女が、日本の児童文学者にあてた手紙の中で語った言葉が印象的です。

「児童文学にとって、もっとも大切な原理は何なのか？

私は児童文学に限らず、

すべての文学にとって原理はひとつしかないと考えています。

それは、作家の仕事は真実であらねばならぬ、ということです。

作家の仕事は、けたはずれに法外なウソを語る時でさえ

真実であらねばなりません‥」

深いなあ‥

リンドグレーンは2002年1月28日に94歳で亡くなりました。

彼女は生前スウェーデンにおけるオピニオンリーダーだったそうです。

毎年ノーベル賞の受賞者の発表の時期になると

リンドグレーンが文学賞を受賞するのでは

と言う話題が地元では持ち上がっていたそうです。

人気調査によるとシルビア王女を抜いていたそうですから‥

私も子どもの頃は

遊んで遊んで遊びました。

この本を読んで

学校の行き帰りに、弟に作り話を聞かせていたこと

子どもたちが生まれて

また子どもと一緒に

遊んで遊んで遊んだことなど

いろいろなことを思い出させてくれました。

女の子が主人公のこの本は

「男の子には、ほんとうに困ったものねえ」

という類のセリフがたくさん出てきます。

小学校3,4年生の頃、私もそう思ったものです。

この本は、最近ではあまり人気がなく

図書館でもほとんど借りられていないそうです。

もったいないな～と思います。

そうそう、今朝のわんこです。

出かける私に不機嫌な様子です。

そして、帰った時には

雪の山に隠していた骨ガムをくわえながら

飛んで来ました。

これからPTAの会議に出席します。

講演会のチラシも直しが入ったので、やらなくてはなりません。

Windowsのワードが使いこなせないので

Macのイラストレーターで作ったら

「データも下さい」

と言われました。たぶん開けないだろうな‥

しょうがない、ワードで作り直すか

と思案中です。