あかね色の夕焼け空

今朝三男が

「今日から教育実習だから遅くなるかもしれない」

と言った。

そうか、それでは私が早く帰って夕食を作らなければならないのだなと思い

「いいよ、早く帰るから」

そう言って、徒歩で職場に向かった。

徒歩で行くと少し早い時間に家を出るので

通学路には小学生たちの姿はまだ見あたらない。

と思ったら、広い道を渡ろうとしている女の子がいた。

かつて重い病気を克服したSちゃんだった。

「まってて、私が車を停めてあげるから」

と言って双方向から走って来る車を停めた。

「わあ～い、こんなところでSちゃんに逢えるなんて～うれしいな」

横断歩道の真ん中で、二人手を取り合って喜んだ

停まった車に迷惑なので、すぐに手を振って分かれた。

Sちゃんは、学校へ

私は職場へ

すっかり元気になったSちゃんの走る姿を見て、少し涙がこぼれた。

歩いていると、こんなステキなことにも出会えるんだな…

そして今朝見つけたこれ

お隣の生垣の外に実を結んだカボチャさん

もう寒くなったので、これ以上は大きくなれないんだろうな…

良くこんな名前をつけたな～と思う鶏頭の花たち

黄色やピンクの菊の花の間から

思いっきり自己主張している。

秋の花たちは、これでもかこれでもかと花を咲かせる。

だって、もうすぐ冬が来るんだもん…

さて、今日はお客さんから嬉しいいただきもの

回進堂の岩谷堂羊羹

黒練

黒砂糖がぎっしり詰まったようかんで

ようかん好きな人にはこたえられない味と固さ

残業しながら

「糖分補給しなくちゃね～」

なんて言い訳しながら

一人で半本くらい食べたら

少し後悔した

空腹状態で

羊羹半本は、やめたほうが良いと思った

だけど今また食べたくなった

懲りない自分にオドロキだ

結局三男は意外に早く帰って来て

私が下ごしらえしておいた

「ブリの照り焼き」と「豚しゃぶサラダ」と「冷奴」と「お味噌汁」

を作ってくれていた。

おかげで羊羹を食べながら

残業ができて、母は嬉しいぞ