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2012.03.24
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カテゴリ:読書
聖書男(バイブルマン)  現代NYで 「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記A.J.ジェイコブズ阪急コミュニケーションズ発売日:2011-08-31ブクログでレビューを見る?


これも、体験もの。
『ぼくはお金を使わずに生きることにした』
に続いて、似たような傾向のものを手に取ってみたり。
最近は、こういうちょっと極端な体験型ルポがはやっているのだろうか?
現代版のロビンソン・クルーソーが増えるのは
個人的にも面白いし、頼もしい。

さて、これも『ぼくは…』にたがわず面白かった。
タイトル通り、聖書の掟に従って一年間生きる、というそこだけ抜き出すと
めっちゃファンダメンタリストな感じがするが、さにあらず。

ちなみに著者はユダヤ教なので、ここで言う聖書とは専ら旧約聖書(著者が言うところのヘブライ語聖書)のことだ。
新約の掟についての体験は後半の四カ月ほど。

600ページ以上ある本なので、手にとって読み始めるまでには非常にハードルが高いと思うけど、決して読んで損はしない。
考えさせられること大。
クリスチャンが言うのだから、間違いない。

p.317
「パイ生地にラードを使っているかどうかわかる?」
「使っていないと思いますが、確認します」
「ありがとう。ラードはだめなんだ」
「アレルギーですか」
「いや、レビ記にあるから」
 そこで会話がぷつんと切れる。

p.381
 聖書を自己啓発の書としてみるのはやめるようにといわれた。たしかに、そういう見方をすることが多い。宗教はいかにより多くの喜びをぼくに与えてくれるのか。ぼくの人生をより意義深いものにしてくれるのか。いかにぼくの子育てに役立ち、息子が将来、横領やゆすりたかりをしないように導いてくれるのか。
 でも、宗教はそれ以上のもの。神に仕えることだ。

p.416
 けれど、イスラエルは危険もはらんでいる。ぼくたちの中に眠っているファンダメンタリストが目を覚ます恐れがある。だれもが内に秘めているグル・ギルが表に出てきて、独善的な面が増す。ニューアーク空港でタクシーに乗ってすぐ、それを実感した。携帯電話で声高に話している歩行者を見て思った。どうせひとの悪口か自慢話だろう。うう、やだ。ぼくはああいう連中とは違う。聖書に従って生きている。あんな不信心なやつらよりずっとまし……。
 そう、わかっている。こんな風に考えるのは全然聖書的じゃない。





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Last updated  2012.03.24 20:24:01
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