カテゴリ:灯屋小劇場
ポロン ポロン♪ ♪月が昇るよ~雄叫び山に 我に従え 精霊達よ~ 「フナスキン!」 「やあ カバ 相変わらず 年上に対して 呼び捨てかい?」 「ぼく カバ じゃないよ…」 「ゴメン モーミン 訂正するよ やあ カバ似ている生き物 相変わらず 年上に対して 呼び捨てかい?」 「フナスキン 怒ってるの?」 「いや 怒ってるように聞こえるのは キミの心が 濁っているからさ」 「そうなの?」 「じゃ ゆっくり考えてご覧 いいかい 最初の『カバ似ている生き物』 これはキミの事を 指しているのだが 事実と違うかい?」 「ううん あってる」 「だろ 次の『年上』これはボクの事さ キミより年上だろ?」 「うん」 「そして『呼び捨て』 キミはボクの事をいつも <フナスキン>と呼ぶ 違うかい?」 「うん」 「最後の 『かい?』は キミへの呼びかけさ キミは これの何処に怒りの要素を感じるんだい?」 「ごめん フナスキン」 「いいんだよ モーミン・トロール」 「フルネームは止めてよ フナスキン」 「ふふっ…」 「ところで フナスキンは 何で旅をしているの?」 「モーミン ボクは 土地の気場に縛られたくないのさ」 「ふーん」 「それに ウクレレ 抱えての旅もいいものさ」 「ねぇ フナスキン 何か歌って」 「じゃ さっき 創った歌を 歌うよ」 ポロン ポロン♪ ♪金持ちの国の~ ミュージシャンが アフリカの貧困を無くせと 歌ってるよ~ 「フナスキン その歌 何か 棘があるよ」 「そうかい モーミン じゃ 表現をかえるよ」 ポロン ポロン♪ ♪世界中から富を搾取し続ける金持ちの国~ その国の中で また多くの富を抱え込んいる ミュージシャン達が 重なり合う美しい声で アフリカの貧困を無くせと 歌ってるよ~ 悲劇の責任すら取らない権力者達に 踊らされているとも気付かずにね~ 「フナスキン さっきより もっと棘があるよ」 「モーミン 棘があるように聞こえるのは キミの心が 濁っているからさ」 「… … … パパとママが 心配するから ぼくもう帰るよ」 「そうだね もう遅いから…」 「ねぇ フナスキン フナスキンの歌は 何で 最後に 『♪あーあぁあヤンナチャッタ~ あ~あ あんぁオドロイタ~』 ってフレーズが付くの」 「ああ あれは ボクがウクレレを習った吟遊詩人が 最後に いつも そう歌ってたんだ あれは 様式美というものなのさ モーミン」 「ふ~ん フナスキンと居ると ちょっと大人になった気がするな じゃあ 帰るね フナスキン」 「気を付けて帰るんだよ 地球の重力に呪われし愚か者!」 「何か言った フナスキン?」 「いや…」 ポロン ポロン♪ ♪月が昇るよ~雄叫び山に 我に従え 精霊達よ~ おわり ランクイン!【ムーミン】ガーデンライト・ニョロニョロ 【ムーミン】ガーデンライト・ムーミン&フローレン(送料無料) LEDライト付き オルゴール ムーミン谷の夏まつり 世界がもし100人の村だったら 世界がもし100人の村だったら(2) 世界がもし100人の村だったら(3(たべもの編)) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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