カテゴリ:灯屋小劇場
ポロン ポロン♪ ♪月が昇るよ~雄叫び山に 我に従え 精霊達よ~ 「フナスキン~」 「やあ モーミンよく来たね ん? それは 死装束かい?」 「もう 違うよ! 浴衣だよ エヘヘヘ 似合う?」 「カバも 浴衣 着るのかい?」 「ぼく カバ じゃないよ…」 「ああ すまない モーミン 訂正するよ カバ似ている生き物も 浴衣なんか着るのかい?」 「… …」 「どうしたんだい? モーミン」 「フナスキンは もしかして ぼくのこと嫌い?」 「いや しかし なぜそんな事聞くんだい?」 「なんとなく…」 「ところでモーミン 今夜はなんかやけにうれしそうじゃないか」 「今夜ね フローランと… 彼女と二人でねえ クチョクチョ森のお祭りに行くんだあ 花火大会もあるんだよ!」 「へえー モーミンも とうとう 外生殖器周囲に陰毛が生えて 毎晩 ベットの中で自慰行為に耽るような年頃になったんだね」 「ちょ ちょっと なにを言うんだよ! そんなこと言うなんて 不潔だよ フナスキン!」 「ん? 不潔なのかい? 不潔に聞こえるのはキミの心が 濁っているからさ」 「そうなの?」 「いまボクの発した言葉は 医学用語辞典にも載ってるような単なる言葉の羅列にすぎないさ キミは それが不潔な事柄に聞こえるのは 単なる言葉の羅列に対して 自分の感性を投影しているだけなのさ それに 今 言った内容のことは キミぐらいの年になれば 当たり前の事さ それは 自然の摂理だからね ちょうど 雄叫び山から 太陽が昇るのと同じさ 決して不潔でも 病的でもないさ どこが不潔なんだい?」 「本当にそうなの? じゃあ 不潔じゃないんだね よかった 毎晩だから ぼく 病気なのかと思ちゃったよ」 「ふふっ 本当に毎晩なのか…コイツ」 「何かいった? フナスキン?」 「いや」 「ねえ フナスキン 何か楽しい歌を歌って」 「じゃあ 素敵な歌があるから歌ってあげるよ モーミン・トロール」 「だから フルネームは止めてって いってるでしょう」 「ふふっ… じゃあ 歌うよ」 ポロン ポロン♪ ♪僕達を戦場に送った人がいる 返り血を浴びる事もなく 弾丸が跳ねる音も聞こえない 遠い遠い街で 「頑張って生きろ」「命は大切だと」と グラスを片手に 僕らを 応援している ♪僕達を切り捨てた人がいる 飢えを知る事もなく 病の子供の泣き声も聞こえない 遠い遠い街で 「頑張って生きろ」「命は大切だと」と ピザをほお張りながら 僕らを 応援している 「フナスキン!!!」 「どうしたんだい? モーミン」 「なんか 楽しくないんだけど…」 「そうかい 心を研ぎ澄ませば 楽しい歌だけど? 楽しく聴こえないのは キミの心が 濁っているからさ」 「… … フナスキン そろそろ 待ち合わせの時間だから ぼく行くね」 「ああ そうだ モーミン キミに御守りをあげるよ」 「御守り?」 「その袋の中にあるのどれでも持ってていいよ」 「これ なに? お菓子みたいだね ぼくこんなのいらないよ」 「そうかい キミには必要だと思ったんだけど…」 「こんなの なくっても大丈夫さ」 「じゃあ キミの理性が鉄の如くあることを祈るよ…」 「じゃあね フナスキン」 「気を付けて行くんだよ モーミン・パパ!」 「??? あははは 変なの フナスキン パパって うちのパパと呼び間違えてるよ ははは うっかりだね フナスキン じゃあ~ね」 「ふっ… … 本当に 呼び間違いだったらいいんだけどね … 繁殖期を迎えた カバよ… おっと いけない 繁殖期を迎えた カバ似た生き物よ…」 ポロン ポロン♪ ♪月が昇るよ~雄叫び山に 我に従え 精霊達よ~ 旅人フナスキンへ 【ムーミン】ガーデンライト・ニョロニョロ 【ムーミン】ガーデンライト・ムーミン&フローレン(送料無料) LEDライト付き オルゴール ムーミン谷の夏まつり お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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