カテゴリ:ゲロゲロ!!
時は 鎌倉時代・・・ 京の都のはずれ 嵯峨野の小倉山に 一匹の魔物が住んでいた・・・ 上代の御世より 夜な夜な 山から下りて来ては 和歌を詠む歌人を 次々と襲っては食らう・・・ その魔物はとうとう 鎌倉の世には 百人目を食らい 食らわれた 歌人達の怨念ともに肥大化し 京の都を 脅かすことなった・・・ その姿・・・ 胴体が 百・・・ そして 首が 一つ・・・ その一つ首は 柘榴のような赤い眼を持ち 京の町を彷徨い 口から黄色い毒煙を噴きながら 和歌を口ずさむ・・・ その歌の 下の句まで 聞いたものは すべて三日の内に その呪いで病死したという・・・ 百の胴体には それぞれ食われた歌人の怨霊が宿り 我が歌が 歌われると すすり泣くように その身が脈打ち震えたと聞く この魔物を封じる 唯一の 呪法は 潔斎した歌留多王とよばれる 巫女が 魔物が下の句を歌い終わる前に 百の胴体の内 脈打つものを探し出し 封印の護符を百の胴体 すべてに貼ることである もし 間違った胴体に護符を貼ると 「御手憑き」という憑き物取り付かれて その者は 廃人と化してしまうのであった・・・ そして その魔物は 今の世でも 人が 新春を祝う頃 日本の町の何処かを 人知れず・・・ 彷徨っているという・・・ って言うのが 「百人一首」ってヤツ。。。 わかった? ふ~ん 正月早々 一家そろって そんな デンジャラスな魔物を召喚して喜んでるなんて ぼくの友達んち なんか ぶっ飛んじゃってるね。。。 おわり お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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