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2007/12/25
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カテゴリ:灯屋小劇場




ハルは 今日もご機嫌です。



ハルというのは 何でもガジガジ かじっちゃう犬です。

山の麓の メロリンさんのおうちの 庭に住んでいます。

むかしは ダンボールのおうちで 寝ていたけど

いまは 立派な 木の犬小屋の

なぜか いつも外で寝ています へんなの。



外で寝ているハルを見ながら

メロリンさんは あきれかえって 

「ほんとに お馬鹿な 犬だこと 。。。。。

まあ 今年はまだ 雪が降らなくて いいけどね」といって

ハルに 使い古しの セーターをかぶせてあげました。




メロリンさんの住む 山の麓には

12月の今ごろは 雪がいっぱい降ってくるのに

なぜか ことしは 雪がふりません。 







ある冬の日 ハルがお外で メロリンさんのおうちの裏にいる

いつも本を読んでたっている なぞの石像さんを

ガジガジやっていると

あたまの上に 雪だるまを のせた 

へんな子猫が通りかかりました。

よく見ると その 雪だるまも あたまの上に

ソフトクリームのコーンのきれはしをのっけた

へんてこりんな 雪だるまです。



子猫は ハルを じっと見つめました。



子猫と 目があったハルは思いました。

「なんか うっとうしい。。。」



ハルは 子猫がうっとうしいので 

ほかのところへ行こうと てくてく歩き出しました。

しかし 子猫は ハルの ちょこちょこ うしろをついてきます。

どこまで行っても ついてくるので

ハルは たちどまって ふりかえり

子猫を にらんでやりました。







それでも 子猫は すこし おすわりをして くびをかしげただけで

ふたたび ハルのあとを ついてきます。

いつまでたっても ついてくるので

ハルは しかたがないので 子猫のほうへ ちかよりました。



どうやら あたまに上に 雪だるまをのせた 子猫は

ハルに お願いごとが あったようなのです。



まず 子猫は ハルに 自己紹介をしました。

子猫は 自分のなまえを ナツ といいました。

そして あたまの上の 雪だるまはというと 

フユ というそうです。







子猫の ナツがいうことには

あたまのうえにのっかった

雪だるまのフユは 冬の精の子供なのだそうです。



冬の精というのは 神さまが 冬とお決めになった時期に

雪を降らし 木枯らしを吹かせるのが お仕事です。

雪が降ると 冬の精は 雪だるまの すがたで 冬の監督をするのです。

そして 春がくると 仕事をおえて 地面の下へ 帰って行き

また 次の 冬がくるまで 眠ります。



じつは 世界中には 冬の精が 地面の下へ帰る 帰り道のトンネルが

たくさんあるのです。


ことし メロリンさんの住む 山の麓に雪がふらないのは

去年の春に 冬の精たちが 眠ったあと

夏の暑い暑い時に 工事のおじさんたちが

汗を流して 広い大きな道路を

冬の精たちの 山の麓のトンネルの上に作っちゃたので

冬になっても 冬の精が 外に出られなくて

このあたりは なかなか 冬に ならないのです。



雪だるまのフユは 

メロリンさんの近所に住んでいる女の子が

おうちの 冷蔵庫の 氷を作るお部屋に

ずっと しまっておいたので

地面の下へ 帰れなくって 

冬の精のみんなとはなれてばなれで

地上に残っていたのです。



それが さっき 女の子のママが

冷蔵庫のしもとりをしたときに

フユは お外に放り出されたのです。



そして そこを通りかかった ナツに たのんで

ここまで 運んで もらったそうです。



ナツと フユは ハルに 冬の精たちが出られるように

してほしいと たのみました。

ハルは いつまでも ついて回られるのは

やはり うっとうしい ので

夜になった頃 ハルたちは

夏に おじさんたちが 作った道路に いってみました。



フユは ハルを トンネルのある場所 つれてゆきました。



ハルは お口を 何回か パクパクして 準備体操をした後

一気に道路に かじりつきました。





おおきな コンクリートを ガジガジ。




ぶあつい アスファルトを ガジガジ。







またたくまに 夏におじさんたちが 作った道路は こなごなです。



すると 地面の穴から 寒い風が 吹き出たかと思うと

あたり 一面に 雪が 舞い降りました。


そのとたん フユは とっても 元気になって

夜空へと 舞い上がりました。


そしてフユは 空から

ハルと ナツへの お礼に

とっても 甘い 甘い 雪の結晶を

いっぱいいっぱい 降らせました。



ハルと ナツは その雪の結晶を

おおきな口をあけて パクパク 

おなかいっぱい たべました。







夜が明けて 今日は クリスマスの日の朝

メロリンさんが 窓から お外を見ると

山も 森も みんな 雪におおわれていました。



うらの畑のところには なぜか

いっぱい いっぱい 雪だるまが ならんでいました。



そうして なんだか みんな うれしいのか

近所の いぬ や ねこたちは 雪の野原を かけめぐってます。


「まあ だあれ こんなに たくさん 雪だるまをつくったのは」

メロリンさんは おおきな声で さけびました。







でも メロリンさんは 知りません。

雪だるまって 本当は 冬の精たちだということを



しかし メロリンさんは 別のことに気づきました。


「おや? ハル この子猫 どこの子?。」



でも なんだか わからないけど たのしいからいいやと

メロリンさんは 庭へいって レンガ造り 大きなオーブンで

みんなのために 大きな 大きな クリスマスケーキを 焼きました。




その日から 子猫のナツは メロリンさんのおうちに 

ハルと いっしょに住むことになりました。






ハルは今日も ご機嫌。。。


ガジ!ガジ!















うひょひょひょ どうやら 25日に間に合ったよ。。。 ( ̄∇ ̄)


Merry Christmas !& Happy New Year!





ほーら 仲良し ( ̄。 ̄)σハルとナツ







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最終更新日  2007/12/25 09:01:08 PM
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