テーマ:妊婦さん集まれ~!!(4770)
カテゴリ:カテゴリ未分類
土曜日は自宅での健診でした。
担当の助産婦:土屋さんはもううちは3度目となる仲。 お互いすっかり慣れた関係でいらっしゃ~い。 子供たちも土屋さんが大好き。着いた途端にクリスマス プレゼントを見せに来て、一緒にあそぼ♪とばかり。 ちょっと待ってよ、ママが先!と子たちを抑える。 まずはこの数日の動悸息切れ症状を訴え、先週病院で行った 貧血検査の結果が送られてきていたのでそれを見せる。 それほど低い数値ではないが、今回は自覚症状が強いので 少し不安だ、と打ち明ける。 今までの二度の自宅分娩でも、そんな不安は感じたこと なかったのに~と。 やはり4度め、ということと年齢的なこともあるのかしらね、 と笑い合う。 これが続くようなら年明けに処方箋書いてもらって鉄剤支給 してもらおうね、ということに。 「とりあえずこの年末年始は鉄分入った食材たくさん摂って、 身体も休めます。」というと、土屋さんは 「そうね…あまり無理しないようにして…あ、でももうパパ お休みでしょ?じゃ大丈夫よね」とパパに目を向けてニッコリ。 さすが、我が家のことよくわかってる。 そう、使えるパパはフルに使え。 笑い合っている時もう一人が到着。 お産の際には産婦と赤ちゃんそれぞれの担当として必ず2人の 助産婦の立ち会いが必要となるのだが、フリーでやっている土屋 さんの介助者は毎回変わる。 この相方さんは臨月に入る頃から健診に加わり、私達家族との 関係を作るようになります。 そして今回の坂本さんは今日が初顔合わせ。 道順を覚えるために駅からちょっと迷いながら歩いてきたとのこと。 遅刻してすみません、と恐縮するが、いつも緩やかな訪問なのがいいところ。 土屋さんだって遅れてくること多いですよ、とフォローします。 予定していても、他の方のお産が入ったり、その後の産後訪問など 入ればそちらを回ってからくることになる。 いつ始まり終わるのかわからない自然分娩を扱う助産婦さんのスケジュ ールは予測不可能。 病院なんかだと、土日が入るとか年末年始の調整、ベッドの空状態や 医師の勤務交代なんかの都合で計画入院や分娩をさせられしまうことも 少なくらしいのだけど、私はそんな医療側本位の診療を受けたくないから 助産所にお願いしているのだ。 急を要さない健診など、後回しでいいんです。病院で待つのじゃいやだけど、 家まで来ていただけるのだから、やることはいくらでもあり、日常生活に 滞りは生じない。 お2人がそろったところで健診にうつる。 まずはお小水から、とキットを手渡され、トイレで自分で検査します。 「蛋白」「糖」「PH値」を検知する試験紙(2mm×5cmくらい)に尿を かけ、容器のラベルに記されている検知表の色味と比べます。 変化した色の値を報告します。 検査コップもないし、試験紙も自分で確認したら捨てます。 問題あれば見てもらうかもしれないけど、色味が変わらなければ正常だから 自己申告でOK。 体重も自己申告。本当は朝起きてからの計測がベストなんだけど、 いつも忘れていて、その場で計ってきます。 尿の値は全部正常、体重も増えていなくて問題なし、でした。 次に布団に横になって計測に入ります。 「腹囲」「子宮底長」を計るのを子どもたち、夫が布団を取り囲んで 見守ります。子供たちは、土屋さんがママのお腹に何をするかと 争うように身を乗り出し、目を見開きます。 土屋さんは、「じゃあお手伝いして。こっち持ってね」とメジャーの 一方を持たせてくれたりします。 二つの小さな黒い頭が私のお腹の上で揺れていて、なんとも癒される。 「心音」の確認では、その音が赤ちゃんの心臓の音だよ。心臓って何? お兄ちゃんの身体にもあるでしょう? どこ? ほら! こんな会話をしながら、ブローブをお兄ちゃんの胸に当て、音を聞かせて くれたりしています。 自分のそれと赤ちゃんのを聴き比べて「●っクン(胎児名です)のはやっ!」 なんて大げさに驚いてみたりして。 そのまま触診。赤ちゃんの位置を確認します。 位置はだいぶ下がってきています。先週の病院健診時=9か月最終日には 胃のあたりからせり出していたお腹が、その翌日には一気に数センチ 下がっていて、見た目も明らか、圧迫されていた胃や横隔膜も一気に 楽になり。「10か月に入ると赤ちゃんの位置が下がり、胃が楽になり 食欲が出てきます」なんて育児書に書いてありますが、うちの子は そのマニュアルどおりです。 頭がこっち側で~、あんよがあら、こんなとこにあるよ。 大股開いてるね~、背中がこっちね。 と私やパパ、子供たちにも 触って確認させてくれます。 全体的に骨盤の中に降りてきてはいるけど、まだ斜めになっていて、 左肩だけ骨盤内に入ってる様子。足は思いっきり左右に広げて、 狭い中でできるだけ身体を突っ張らせているみたい。 その図も母子手帳に書きいれてくれます。 足のむくみも確認。すっきりしていて、むくみなし、です。 この時期に入ってむくみなし、というのは自分の中では初めて。 仕事をしていないから、同じ姿勢でずっといることがない、というのと ほどよく歩いているのがいいのかな。 そして、パパに毎晩マッサージしてもらってるのも大きいでしょう。 パパ曰く「指紋がなくなるほど奉仕してる」そうで・・たしかに。 どんなに眠かろうが、起こしてまで足を触らせてます。 むくみ始めるとすぐわかるから、重くならないうちに循環良くしなきゃ、と。 そのおかげで、どんなに夜が辛くても朝には楽になっていて身体も 軽くなっています。感謝。 血圧を測る頃には、子供たちはおもちゃを持ち寄りまた布団の周りに。 土屋さんの懐に入ったり出たりしながらはしゃいでいます。 おいおい、邪魔だよ。。。 先週は80/50と低かった血圧も110/60と普段通りに戻って おりました。 これで健診は終わり。 健診が終わると、土屋さんはその日の話の中で聞きだした不調の部分に 対して、いろいろな療法をしてくれます。 冷えがあると思えば、お灸やテルミンを むくみがあれば下半身の経絡を踏んでいくマッサージだったり、 自律神経が高ぶっているときにはホメオパシー、 頭痛・腰痛などにはそれに合ったマッサージ、 というように、痛みや不快症状の緩和をしていってくれます。 これがまた健診の楽しみだったりする♪ この日は、おっぱいの中がずーんと痛んだりすることがあるというと、 肩甲骨回りをストレッチしたり、回したりというマッサージをして くれました。 それほど筋肉の緊張・コリもなく、いい状態だということ。 そしてそのあとにはいよいよお産キットが手渡されました。 臨月に入ると、必要な品一式を家に保管することになります。 破水時用のナプキンから、産後パッド、防水シート、へその緒 カット用のはさみやクリップ、赤ちゃんののどから羊水等吸い出す チューブなど。もし、助産師のいない中で急激にお産が進んでしまっても、 最低限の処置ができるようにと指導も受けます。 さらに、万一のための点滴やらなんかの注射器、薬など一式。 「こんなの一度も使ったことないけどね~」と笑いながら説明してくれます。 点滴は、出血がなかなか止まらないときなどには使用することもあるそう。 私が貧血の心配をしているので、出血がちょっと多めでもすぐに病院に搬送、 とかそういうことはなく、点滴やほかにも人の手で処置できるから、 だいたいの場合はそれで収まるし、大丈夫よーと安心させてくれました。 土屋さんは深刻な顔で話をすることがなく、いつもニコニコ、 難しい話も楽しそうにお気軽気楽な調子で話してくれるので、こちらも 気持ちが緩みます。よく知りあう前は、力のぬけたその態度に頼りなさを 感じたこともありましたが、何度も話をしていく中で、実は相当な知識と 経験を持った方であることがわかり、それを表面に出さないすごさを 知って、尊敬の気持ちが一気に高まっていきました。 私が仕事柄、身体や病気のことにある程度知識があることをご存じで、 その私の疑問に的確に答え、かみくだいて教えてくださいます。 そんな土屋さんは私が尊敬する女性のナンバー1なんです。 健診と説明が終わるとパパが入れてくれたお茶を飲みながら 座談会。私の知り合いの助産師さんも今回のお産の立会いを希望 されているので、土屋さんの許可をいただき、今回顔合わせ。 助産師さん3人といろいろなお話が弾みました。 周産期医療の今、医療体制の問題、産後の母親へのフォローなど 毎回私たちが話し合うことはそんなことばかり。 みんなそれぞれに思いがあるので、話は尽きません。 毎回の訪問時間は3時間です。 その中で、私にとって土屋さんの言葉はお宝いっぱい。 帰られるとすぐにメモしておきます。 それほど楽しくて貴重な時間なのです。 貧血やそれが出産時に及ぼす影響などについても、新たに教えて いただき、それを知ることでおのずと解決法が出てきます。 皆さんがお帰りになる頃には、不安も払拭され、楽しい余韻と いよいよ近づいたお産への気持ちの高まりに、すっかり元気に なった気がしました。 土日にしっかりひじきやレバーを織り込んだ食事を取り、 日曜は古くからの友人と赤ちょうちんで忘年会などしているうち、 身体の不調もすっかり抜けた感じです。 おかげで昨日の年内最後の一日仕事も不調を感じることなく終了。 充実した気持ちでしめくくることができました。 ご心配いただいた皆さん、ありがとうございました。 この3日間とても元気で快調です。 ななめだった赤ちゃんは翌日から骨盤内に頭が入ったようで、 いよいよ正期産らしくロックオン★しています。 ご安心ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|