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テーマ:巨人ファン(10766)
カテゴリ:プロ野球
その前に一言断わっておくと、巨人ファンとして怒っている自分がこの記事を書かせているのだ。自分の他の記事を見れば一目瞭然だが、現在自分は仙台に住むイーグルスファンであるが、一昨年までは東京に住む「巨人」と「近鉄」のファンであった。特に巨人が嫌いになったわけでも、アンチになった訳でもない。やはり今でもセ・リーグでどこが好きかと問われれば「ジャイアンツ」と答えられる。
原監督になってだいぶよくなったと思っていたが、巨人の補強策はちぐはぐだ。西武から豊田を獲得したこと自体はまあよしとしても、西武が選手でなく金銭でFAの補償を求めてくるとでも思っていたのだろうか?江藤を拠出しなければならないことをイタいと思うのであれば、その前に江藤をプロテクトして置くべきであって、交渉決裂でロッテを自由契約になったイ・ヨンスプを「抜けた江藤のかわりに」と獲得に乗り出すというのは順序的にもおかしい。現場とフロントのあいだには埋められない溝がまだ残っていることが図らずも露見してしまった形だ。 巨人フロントの図る補強策が、ときに端から見るとこっけいに感じてしまう理由は長年巨人ファンをやっている自分には解る。今のプロ野球、現場とフロントのあいだには本来GM(という、監督より上の立場の現場責任者)がいなければならないのだが、読売巨人軍という組織はこのポストを置きたがらない。いるのは代表の下に「補佐」という名の、力があるんだかないんだかよく解らないポストだ。(当人がそう言ってるくらいだから実際そうなんだろうw) 原監督は「一塁江藤」という青写真を描いていたのだと思う。来年小久保は福岡に戻るという噂があるが、もしそうなると、江藤がいる意味は大きい。GM的な立場で長期でチーム戦力を見る目があればそう思うはずだ。江藤をプロテクトから外すというような失策は冒さない。西武が金銭でなく江藤を欲しがっているということも、現場の空気を感じれば(他チームからの間接的な情報網などで)わかりそうなものだが。 そこが、現場組と背広組にきっちりとわかれてスムースな意思疎通を欠いている読売巨人軍という組織の弱いところ、古いところなのだと思う。 もしこれでイ・ヨンスプが巨人に移籍したとしても、いまだフランコ、ベニーのいるロッテと比べてどっちのフロントが優秀かは火を見るより明らかだと思うが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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