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テーマ:プロ野球全般。(13349)
カテゴリ:プロ野球
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060118-00000018-spnavi-spo
二日続けてプロ野球のユニフォームの話題というのも芸がないか。 巨人の新ユニに文句を言った自分ではあるが、WBC用のこのユニフォームに対しては別の考え方で見てしまう。ダサいといえばダサいのだが、ユニフォームに文句を言ってもしょうがないと思うからだ。個人的にはソウル五輪から続いた縦縞と紺でいいんじゃないかとは思うが、あれはあくまでオリンピック用だしな。 というか、こういうとっぱち的なユニフォームの決定こそがこのWBCというものの本質を突いていると思うからだ。結局、今回のこのWBCという大会は、MLB開幕前の前座試合の意味しかないのだろうなと。 まず、「世界」と銘打った大会なのに、出れば優勝の本命のはずの強豪国キューバが参加を拒否(選手が入国できないという理由で)されているというのは残念である。 残る本命はアメリカとドミニカ、ベネゼエラそして日本くらいなのだが、ドミニカ、ベネゼエラ、日本のMLB所属の有力選手の不可解な辞退があいつぎ、総力を考えればアメリカの優勝はまず間違いないといわれている。それに、絶対的にアメリカに有利なスケジュールとあいまって、まるでアメリカを勝たせるために用意された大会にしか見えないのだ。 そもそも野球自体がアメリカ発祥の、アメリカ向きに考案された「クリケット」の発展形であるからして、世界大会が行なわれてアメリカが勝っちゃうというのは別におかしくもなんともない。バスケットボール、バレーボール、アメリカンフットボールが頭抜けて強いからといってアメリカに文句を言ってもしょうがないだろう。ただ、やり方がセコいなぁと思うんだ。映画「ベストキッド」に出てくるコブラ会みたいで。 アメリカにとって、オリンピックで野球がなかなか金メダルが取れないというのはかなり深刻な出来事らしく、どちらかといえば鷹揚な態度で3Aレベルの選手出しとけば勝てるだろうと思っていた昔とはかなり違うようだ。シドニーこそ金メダルを取ったが、アテネに向けての地区予選での敗退という事実はアメリカを相当追い詰めた気持ちにさせていることは想像に難くない。 というか、「もうすでにアメリカが唯一無比の野球大国である必要はないんじゃない」と思う人の方が多いようで、実際、MLBでのアメリカ国籍の選手が全体の30%までになっている現在、アメリカが優勝できる可能性が30%、アメリカ以外が優勝できる可能性のほうが70%という某ブックメーカーの発表したオッズが妥当に感じらたりするわけだ。 どうもそういう事実をアメリカ人は受け入れたくなくてダダをこねてるような感じがある。 広く目を向ければ、サッカーの母国イングランドが世界一から遠のいてだいぶ立つ。今世界一のプロサッカーリーグといえばイタリア、スペイン、イングランドだが、実際に実力世界一の国はブラジルだったりフランスだったりドイツだったりする。 世の中にはものごとを計る基準はいくつもあってそれらが同時に、平行して存在している。アメリカ人というのはそういう多元的なものの捉え方考え方が出来ないある意味可愛そうな人たちなのだろう。彼らはどんな場合でも、解りやすい形、納得の出来る結果でないと認めたがらない。 んで、長い目でみた場合、野球にいうスポーツ、アメリカという国にとって本当の意味で一番良いのは、決勝という舞台でアメリカがこてんぱんに負ける姿を全米中に晒すことなのだと思うが。 もう、イラク、北朝鮮、原陽子あたりは「ザマー見ろ」と溜飲を下げるだろうが、私はそういう「反米」の立場で言ってるのではなく、今回このWBCのような歪んだ形の世界大会を早く是正して、今細々と行なわれている野球版ワールドカップを推し進めるとか、オリンピックの種目に復活するとか、アメリカのMLBという組織が行なうのでなく、独立した機関が主催するどの国も公平な形で参加できる世界大会を実現したほうが、野球というスポーツのためになるであろうと思うからなのだが。 まあ、だからそれがたとえ日本でなくても他の国だとしても、今回はアメリカをぐうの根も出ないくらい叩きのめす国はないかというちよっと歪んだ視線でWBCを見てしまいそうなんだな。それが日本だったらうれしいけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年01月19日 17時58分01秒
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