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カマタアキヨシ

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2006年02月01日
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公開からもう9年が経ちこの映画について語っているサイトやページもほとんど消えてしまった。改めて今DVDで見ると当時は気がつかなかった部分もかなりあり打ち捨ててしまうのには惜しい映画である。

『時効警察』の項でも書いたが、自分が女優「麻生久美子」を認知したのはこの映画だった。まだ彼女が二十歳前だと思うが、女子校生なのに「制服姿がまるでコスプレのように似合わない」という不思議な存在感を出していて「よくこんな子見つけてきたなぁ」と感心したものだった。

なにも「俺は昔っから注目してたよーん」みたいな自慢をしたいわけではない。なにせ当時自分はビデオレンタル店の店長をしており、このくらいのマイナーな邦画でもかなり真剣に見なければならない立場で、そういう意味では全国にごまんといるビデオ屋の店長さん達となんらかわりはない。それよりもっとイヤミな自慢話をあとの方でさらりとさせていただくが。

この「猫の息子」は花村萬月の同名小説のかなり原作とは趣を別にした映画化作品。花村萬月の小説の映画化というと最近でも芥川賞受賞作品となった「ゲルマニウムの夜」や吉本多香美の大胆シーンで話題になった「皆月」のようにエロ満載なのだが、この「猫の息子」はそういう意味ではあまりエロくはない。

監督は「あぶない刑事」シリーズで有名な脚本家の柏原寛司。これが初監督作品であり今のところ唯一の監督作品である。

原作は不定期に発表されていた「眠り猫シリーズ」という「猫」と呼ばれている私立探偵仁賀丈太が主人公のハードボイルドシリーズの番外編のような小説で、その私立探偵の息子が主人公なので「猫の息子」なのだな。いや、「ずいぶんと安直だな」と怒ってはいけない。世の中とはそんなもんだ。そしてこれはその青年の精神的な成長をつづったかなり真面目な作品であった。

その主人公の猫の息子ことタケを演じるのは青木伸輔。最近ではキムタクのドラマ「エンジン」でキムタクの敵役としての熱演が印象的であった。たぶん、おそらく顔がミハエル・シューマッハに似ているから抜擢されたんだろう。

ストーリーは、そのタケが父親(藤竜也)の借金のカタにとオカマバーで働かされているところに何故かチェーンソーを持って入ってきた富士丸(四方堂亘)という男に店を目茶目茶にされてしまうところから始まる。そしてその富士丸を送り込んだ父を仇と憎む総会屋の鷲尾(宇崎竜童)の元に身を寄せて手下となったりして最後は一種の通過儀礼として富士丸と死闘をくりひろげる。

後半、プールサイドで三人がそろって食事をするシーンでこの宇崎竜童演じる鷲尾という男の人生観が語られるのだが、それが一風変っている。元々天外孤独だった鷲尾は自分を中心とした一種の疑似家族を作り、その絆を信じることで自分と世の中の繋がりを確認しており、彼の元には生まれついての凶暴さを隠し切れない富士丸のような男や、本物の家族との愛情が信じられず家出してきた榊原裕美 (麻生久美子)などが身を寄せている。しかし最後、富士丸も裕美も鷲尾の元を去って行き、再び孤独に戻った鷲尾は一人ぼっちになった「家」で泣き崩れてしまうのだ。

「監督」柏原寛司がひたすらこだわったのはこの部分のようだ。当時まだ病み上がりだった宇崎竜童にまるで橋田ドラマばりの、原稿用紙5枚分はありそうな心情を吐露する長い長いセリフを言わせていたりしている。

原作通りならばどちらかといえばキラーカーンあたりの巨漢スキンヘッドがやったほうがいいのにと思われる富士丸の役を、あえて四方童亘のようなニヒル系にあてたのも、その富士丸がタケ相手に自分の人生についてやたら哲学的なことを語らなければ補完しなくなるからだと思う。

自分が映画にしろドラマにしろ見ていて「こりゃ駄目だな」と思うのは、監督と脚本家との力関係で脚本家のいいなりになってるような長セリフをそのまま役者に言わせているようなシーンがあったときだ。

新宿あたりの高層ビル群の夜景をバックに富士丸とタケが語り合うシーンは少しだけジンときてしまった。しかし長い。それで「あのシーン、もうちょっと短ければよかったんだけどなぁ」みたいなことを言うと、「脚本家はどんな大物だって自分が誠心誠意魂込めて書いたシーンやセリフでさえ現場でいとも簡単にバッサリと削られたりするのを笑って飲み込まなければならないストレスの溜まる酷な職業だからその反動なのかなぁ」というような事を四方堂亘は説明してくれたのだが。

最近別のメーカーからDVDが再発されてレンタル店でも良く見るようになった。
少なくとも一週間300円の価値はある。見つけたら手に取ってレジに急げ!





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Last updated  2006年02月02日 02時29分13秒
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