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2006年02月13日
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『時効警察』に嵌る前から気にはなっていたのだが近くのレンタル店で旧作になるのを待っているうちに『時効警察』のオンエアが始まっていたという間抜けな展開になってしまった。

直木賞受賞作『空中ブランコ』のプロトタイプというべき原作短編集を三木聡が監督脚本化。バラバラだった短編のいくつかを一本にまとめた。

去年阿部寛の主演で『空中ブランコ』のほうがテレビドラマ化されたが、ああやっぱりあれはミスキャストだよなそうだよなぁと思いながら見ていたのだが、じゃ誰が主人公の精神科医伊良部をやればいいのかという代案は思いつかなかった。吉日は大安だし、ストリート・オブ・ファイヤーの主演女優はダイアン・レインだし・・・とかいろいろ考えては見たのだが、松尾スズキの演じる伊良部は原作のイメージとはかなり違うのだが、実はこれが意外に当たりだったようだ。

仕事のストレスをプールで泳ぐことで発散させているうちに『プール依存症』になったエリート・サラリーマン(田辺誠一)、別れた妻の夢を見たことが原因で『継続性勃起症』という羨ましいんだか気の毒なのかちょっと判断しかねる症状に悩む営業マン(オダギリジョー)、自宅を出ると電気・ガスの消し忘れが気になって何度も家に戻ってしまいなかなか出勤できないでいる『強迫観念症』のルポライター(市川実和子←姉の方)という三人の患者と、お金持ちだがマザコンで別れた妻との裁判に執念を燃やす精神科医伊良部一郎を軸にストーリーは展開する。

なんというのだろうか、観ていて癒された。患者が抱えている悩みを解決するというよりもむしろそれを加速させながらも、患者を逆に冷静にさせたり自分で解決する方法を考えさせている伊良部の存在に。

『継続勃起症』で悩むオダギリジョーに対してはその別れた妻のところへ悪口を言いに一緒に行こうと手を引いて無理矢理誘い出す。会社のロビーまで呼び出して、面と向かって悪口を言えずに口篭もるオダギリジョーの代わりに伊良部が替わりに妻を(一面識もない患者の妻だ)罵倒するのだが、その内容が支離滅裂で今思い出してもクスクスと笑いがこみ上げてくる。

強迫観念症の市川実和子に対しては、忘れていた子供のころの悪戯を思い出させてさらにそれを悪化させるようなそそのかしをする。がそれが結果的にショック療法となり彼女を救うことになるのだ。林立する冷蔵庫を開けてゆくのに「ビギナーズ・ラック!!」と叫びながら蹴っ飛ばす松尾スズキの姿は鬼ようでもあり神のようでもあった。

原作つきの文芸映画で「原作を越えたな」といえるものは最近とんとお目にかかったことはないが、監督・脚本の三木聡は原作をよく噛み砕き、オリジナル(自分の伊良部像と作品の世界)をよく編み出したものだと感心した。

キャストでいうと、『時効警察』の時効管理課の署員は全員出演している(麻生久美子は交通課)。聞くところによれば『時効警察』自体なんとオダギリジョーの持ち込みだそうで、なるほどそうして見るとゆるーい間のある演出と軽さを感じさせる演技は時効警察に通じるものがある。見ててとても楽だった。誰のどのエピソードかは言えないが、まるで自分のこれまでの生きかたを肯定されたような気分にもなった。大袈裟だけど。


(上りイラストはラストシーンにインスパイアされて自分が勝手に作ったものです。なんとなくDVD-Rのサイズに近いけど気にしないで下さい。偶然ですから)











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Last updated  2006年02月14日 00時55分54秒
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