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テーマ:こなもの(65)
カテゴリ:日々雑感
仙台宮城あるいは東北全般いわゆる「粉モノ」不毛地帯と言われることがある。
これには半分は賛成するけれど半分は否定したい。粉モノの定義が違うような気がするからだ。 これが「仙台(東北)はお好み焼き・タコ焼きの不毛地帯だ」だったら全面的に肯定します。その通りです。 大阪のように家には必ずたこ焼き器があるとか、お好み焼きたこ焼きを家で作って食べるという習慣がまずない。 だからどうしてもお店で金を払って食べるたこ焼きに対しての評価は甘くなるし、お好み焼きを焼く技術もマナーも習熟しない。これは大きなハンディだと思う。 今日もリクエストがあったので、昼どきだったが、仙台郊外の某お好み焼き屋に出かけたのだが、がっくりときたことがいくつもあった。まあ割り箸でなくてプラスチックの箸が置かれていたり「返し」が同じ大きさのものがふたつ出されたことは我慢するとしよう。しかし まず第一鉄板が汚かった。細かなメンテがされていないらしく、自分らの通されたテーブルの鉄板の四隅両端に黒いおこげがこびりついたままなのだ。これに同行がまずキレた。「冗談じゃねぇ、席を換えろ」と。 恐縮顔の店員さんには申し訳ないと思ったが、席(テーブル)の交換要求は正当だろう。まあこれくらいのことでキレるのもどうかとは思うがね。 チェンジしたテーブルの鉄板はベストとはいえなくてもそこそこのメンテはされていた。どういうことなのか。ひょっとするとだが、もしかするとこの店ではその日一度も使わなかった鉄板には火を入れる油を敷くコテかか返しでこびりついたコゲをそぎおとすということをしていないのかもしれない。 次、油を敷くのに必須ともいうべきハケが置かれていなかった。これには自分がキレそうになった(笑)。嘘。キレたりはしません。店員さんに「油をこう満遍なく塗るためのハケは置いてないのですか?」と丁寧に訊きましたよ。その答えは『スイマセン、ウチ置いてないんです…』だった。置いてあるナプキンを使えということらしい。しかしこの店員のこの返答では油用のハケを置くお店が普通だということを知っているということにもなるよなぁ。 そこで自分は、これが最初のオコゲがこびりついたままの鉄板が放置されるというところにもつながるのだという結論を出した。 大阪では若干違うようだが、東京下町のお好み焼き屋(ほとんどがノレンはもんじゃ屋ですが)では食べ終わった後、客が自分で鉄板をキレイにするというのがマナーになっている。次の客がすぐに使える状態にしておくのが当たり前だった。これがなかなか伝わらないのではないのか。 だったらもう最初から客の前に鉄板は置かずに、あるいは店員さんが付きっ切りで焼く手間コミでのサービスに切り替えたほうがいい。 お好み焼きとはなにかというと、要するに『自分の好みに焼ける』からお好み焼きなのではないかと頑なに主張している自分である。 自分で焼かないのならばそれは「お好み焼き風」でしかないのではないか。 自分が広島のお好み焼きを「お好み焼き」に入れたくないのはそのあたりが引っかかるからだ。出したお好み焼きを客に「焼き方が自分の好みじゃない」と言われたらそれは全否定になるのではないのか。違うのか。そんなことを考える自分がおかしいのか。 幸いなことに、私はまだ美味しくない広島お好み焼きを出されたことはないが、いつでも広島お好み焼きの看板を出している店の暖簾をくぐるたびにドキドキしている。 ひどい場合には一度カウンターで付きっ切り店員の焼く作業工程をチェックして、それから注文したり、二度目に行ったときに(つまり同行の誰かが食べてから)注文している。単純に恐いからだ。 私は広島のお好みを愛しています多分。その恋愛にも似た蜜月が終わりを告げるのを怖れている。 二十四時間の情事 何度言ってもこのダサい邦題は変わらないようだ。この邦題、内容に全然リンクしていない。なんでこんな邦題になったんだろうね。もういい加減原題の「ヒロシマ・モナムール」に戻せよと言いたい。 Ultravox ウルトラヴォックス / Ha Ha Ha 輸入盤 【CD】 ラストの「ヒロシマ・モナムール」という曲はこの映画のこと。ジョン・フォックスによる「電車(列車)の中にこの映画のポスター(ヨーロピアン・グレイ)が貼ってあった。それを見て自分は憂鬱になってしまった…」という歌詞のこの曲は今聞いても古びない。 http://www.youtube.com/watch?v=Q3kQr4lAcsA&feature=related 自分の場合はとにかく粉は濃い目にして、具材の野菜量を多くして最低でも一時間は寝かせることにしている。野菜から出る水分で全体が馴染むようにだ。 ついでに言うと、キャベツたまねぎなどの野菜は出来る限り小さく刻むようことも重要だろう。キャベツを細かく細く刻むのが面倒な人もいるだろう。自分がそういうときはコールスローサラダ(ドレッシング無し)を買うこともある。 たこ焼きにしてもそうだけど、お好み焼きもまた「良い鉄板」がないと、つまりフライパンやホットプレートではなかなか上手にはつくれない。これをいかにカバーするかだろう。 また、IHや電熱では絶対に上手く焼けない。何故か中が生煮えだったりこげばかりになる。必ずガスを使うことだろう。 フライパンを使ってお店の鉄板の出すような適度な熱さにするために自分が使う奥の手がある。それは大小二枚のフライパン(注)を重ねることだ。これをやると(まあ当然の話だが)厚い鉄板で焼くのと同じ効果が得られる。(火傷には注意してくださいね) [注]ともに鉄製フライパンが必須。テフロン加工のものは絶対に避けること 十日ほど前、つまりデジカメを買ったばかりのころに家で焼いたお好み焼き。中華麺入りなのでモダン焼き風というのか。ソースの色を見てピンとくる人もいるだろう。そう、おたふくお好みソースです。これでは関西でもないし広島でもない。強いて言えばあいだをとって「岡山風か」(ヒマラヤンかよ)それに岡山には「カキおこ」という御当地お好みもあることだし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年08月25日 22時44分15秒
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