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カテゴリ:テレビ番組
キーワードとなる設定やできごと、セリフを各話順にに抜き出してみた。
(ストーリー説明にはなっていませんのでご注意) 第一話 南熱海市にある「永遠の森学園」のスクールバスが四人の女生徒を乗せたまま行方不明になる事件が発生。 道路に倒れていた老人 「ワシは死んだのか?」 「ここは死後の世界なのか?」 「永遠の森学園」という学校の名前 スクールバスごと行方不明になった四人の女生徒の氏名 東雲麻衣(しののめ・まい) 椹木みこ(さわらぎ・みこ) 月代美波(つくよ・みなみ) 萌黄泉 (もえぎ・いづみ) そしてバスの運転手が 新宮寺有朋(しんぐうじ・ありとも) といづれも記紀の世界をもじったような氏名。 東雲麻衣ただひとりが市内のバス亭で意識不明の状態で発見される しかし残る三人とバスは行方不明のまま 【事件の3年後】 意識不明状態の東雲麻衣が突然意識を取りもどす が事件に関する記憶は失われたままであった。 【主役ふたりの登場】 警察庁広域捜査官の星崎(オダギリジョー)と北島(栗山千明) 車で南熱海に差し掛かる ベビーカートを押している老女が横断歩道を横切る。 老女はチュッパチャプスを口にくわえている。 北島が「あれは?」と老女を指差すと、星崎は「ああチュッパチャプスさんですよ」とごくふつうの口調で答える。 星崎は老女が口にしていたチュッパチャプスの味にたとえて、南熱海という街のことを「ふたつのものが交じり合わないところだ。そしてそれがこのスクールバスと女生徒三人が行方不明になった事件の原因だ」と言う。 星崎「トンネルをくぐりぬけたときにピンと来ました…いずれにしろもう後戻りは出来ない」 【南熱海署到着】 南熱海署の婦警 桂東(ふせえり)は初対面の星崎に対してあからさまな敵意を示す 【レストラン『ボリューム』店内】 署員の犬塚(小路勇介)が女生徒ばかりの学園について「(それは男子生徒にとっては)天国なんでしょうか地獄なんでしょうか?」と自問自答気味の疑問を口にすると、星崎は「パラダイスでしょう」と答えるが 犬塚が6年間クラスも担任も変わらない中高一貫の学園について同じように「天国なんでしょうか地獄なんでしょうか」と口にすると、署長の拾坂(松重豊)は「中つ国でしょう」とわけのわからないことを言い出す。 (※『中つ国』というのは古事記や日本書紀にでてくるところでは「天と黄泉の国の間」という意味でのこの現実の世界を指したり、あるいは単に日本の異称として解釈されたりする。) 【永遠の森学園に着いた星崎と北島】 星崎の聴取に「なにも話すことはない」とつっぱねる学級担任の敷島(藤谷セガール文子) その敷島に向かって「それを決めるのはあなたではなくてわたしです」といい放つ星崎。 星崎は敷島に「あなたは自殺したことがありますか?」という失礼な質問をぶつける。 「いいえ」と否定した敷島に「そうです。あなたは今生きていますからね」とさらに不可思議な言葉を投げかける星崎。 【旅館『熱海南海荘』の玄関】 南熱海に長期滞在する星崎と北島のふたりがこれから常宿にする旅館「熱海南海荘」に夜遅くひとりで到着した北島。 警戒した表情で北島を睨みつける旅館の主人の相模(岩松了) 北島が自分は東京警察広域捜査の人間であることを告げると相模は急に態度がかわって愛想がよくなる。 旅館の玄関には、招き猫・信楽焼きのタヌキの置物・亀の剥製など。 その中に混じって何故か目立つ位置においてあるツタンカーメンのマスク。 「お客に見えなかった」と言い訳をする相模に向かって北島が「じゃ何に見えました?」と聞き返すと相模は「それは勘弁してください」と困惑して口をつぐむ。 ☆☆☆☆☆ ・南熱海署の警察官犬塚を演じている俳優の小路勇介。最近よく見かけるなという印象があったが「ゴールデンスランバー」でも花火屋の息子の役で出ていた。 ・旅館主人の相模(岩松了 この人もゴールデンスランバーに声だけ出演)が初対面の北島を睨んでいた理由だが、先に旅館に到着した星崎が相模に「あとから北島というボクの上司が来ます」と伝えていたために、てっきりそれ相応の年齢の『北島』という男性が来るとばかり思い込んでいたところに「北島」を名乗る若い女がやってきたために、北島という警察幹部の男がひそかに愛人を呼び寄せたとか、あるいはそっち系の女性が着たのではないかと警戒したためである ― というようなハナシも耳にしている。脚本の都合でカットされたのではないかとのこと。それが本当だったらつまらないはなしだが。 ・星崎の言動からすると、星崎は自分達がやってきたこの南熱海という場所がどういうところなのかはすでにわかっているように見える。これからあと星崎の口から頻繁に出てくる「だいたいはわかりました」という決め台詞だが、どうやらこの撮影の段階ではどういうエンドにするのか、そのシナリオがまだ決定していなかったためだったというはなしも漏れ伝わってきている。 第二話 【南熱海天然劇場】 スクールバス消失の原因をつくった謎の老人、蛇川法庵(小野栄一)の聞き込み調査のためにその蛇川が座長をしている「南熱海天然劇場」を訪れる北島 スポットライトを浴びながら登場した蛇川はステージの上から北島に向かって 「オマエさんはもうすでに本当のことを知っているのだろう?」 と質問を投げかける。 北島は蛇川の質問の意味をのみこめないまま「わからない」と答える。 蛇川はスクールバスを模した箱の中から消えるマジックを使ってそのまま劇場から姿を消してしまう。 劇場の外に出た北島はすでに夜中の二時を過ぎていることに驚く。 北島は劇場の中に7時間もいたことになる。 【熱海南海荘】 真夜中に帰館した北島に揚げたての春巻をおかずに出して夕食をもてなす相模。 小皿の中で醤油と交じり合わないラー油のアップ 【埠頭近くの野原】 海底から引き上げられた真っ黒になったスクールバス 紫外線の刺激から身を守るために包帯でぐるぐる巻き状態の東雲麻衣 バスの引き上げ現場に捜査のために連れてこられる東雲。 海中から引き上げられたバスのシートに座る東雲。 東雲は「ライン」という言葉だけを思い出したと星崎と北島に言う。 ☆☆☆☆☆ 第三話 【永遠の森学園のホール】 四十万新也(山崎賢人)とともに学園のロビーに掲げられたゴーギャンの絵を見上げながら「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」というこの絵の長いタイトルを読み上げる東雲麻衣。 【南熱海天然劇場】 劇場を訪れた星崎と北島。劇団員から蛇川が行方不明であることを聞かされる。 北島があのときのマジックで消してしまってかららしい。 【蛇川のアパート】 置きっぱなしのパスポートの記載から蛇川が頻繁にタイを訪れていたこと、そして最後の旅行地がニューカレドニアであることが判明する。 星崎「ニューカレドニアは『天国に一番近い島』ですね」 【レストランvolume前】 拾坂署長「桂東さんが別のルートから調べてくれたんですが…蛇川方庵は三年前に死んでます…」 【永遠の森学園】 授業中の敷島のクラス。中原中也の「別離」という詩を朗読されられる東雲麻衣 【堤防】 環境保護団体代表の平坂歩(萩原聖人)と赤い夕空を見上げる北島。 平坂「戦争や災害があると空は赤く染まる。爆発で飛び散ったチリや埃が関係するらしい」 北島「(赤く染まった夕空は)東京の事件と関係があるんでしょうか?」 【旅館南熱海荘】 相模お手製の「小さすぎるラーメン」を食べている北島の前に桂東(ふせえり)が突然現れる。 相模と桂東が兄妹であることが発覚する。 ☆☆☆☆☆ ・北島(栗山千明)が堤防で呟いた「東京の事件」というのは、東京で首都機能しては致命的な爆発事件が起きたことを指しているようだ。でも何故その影響で星崎と北島がこの南熱海の事件を捜査しなければならなくなったかの説明はなされていない。 ・「東京の事件」というのは椎名林檎のバンド「東京事変」(テーマ曲担当)と掛けているのではないか?という推測もある。ちなみにテーマ曲のタイトルは「天国へようこそ」 ・星崎(オダギリジョー)が頻繁に電話をしている相手である元上司だった素子(もとこ)という女性は一切画面に出てこない。それどころか星崎が電話を掛けたとか逆に素子から掛かってきたシーンも一切ないのだ。ただ星崎が素子相手に(インカム)電話で喋っているシーンのみである。これは何を意味するのか。 ・「実は相模と桂東が兄妹」というこのエピソードの登場がものすごく引っかかった。なんかものすごく無理矢理に入れたコネタのような感じがしたからだ。いや別にこの相模と桂東のふたりが兄と妹だからストーリー上どうなるものではないし。ここまでは。 ・「猫ずらし」については、前にシティーボーイズで似たようなコントがあったという人がいた。自分もなんかそんなコントを見た記憶があります。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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