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カテゴリ:音楽
先月久しぶりに貰った昔の知り合いからのメールに「さっぱワヤやねん」みたいなグチが書かれていた。
その知り合い、元々は某レコード会社の社員(宣伝担当)だったのだが、十数年前に会社を辞めて独立して小さな広告宣伝業会社を営んでいたのだが、このたび廃業を決意したとかでそのあいさつのメールが来たのだ。心が痛む。 それとは別に、このあいだこのブログで真野恵里菜のことについてチラリと書いたところ「あなた元々ハロプロ派じゃなかったの?」みたいなことも言われた。 だが「ハロプロ派」ってのは違うと思う。 要するに、数年前に音楽・シーデー関係の仕事をしなくなったので、それ以降に台頭してきたアイドルたちの音楽については興味が持てなくなってしまっただけのはなし。 だから、アイドル・ソングに対する知識も記憶もキレいなくらいにその2004年でピッタリと止まってしまっているのだ。 当然、「AKB48」についてもグループ名は知っていても、メンバーのことはほとんど知らない。[註1] 同じ理由で真野恵里菜も名前と顔ぐらいはうっすら知っていても[註2]活動の実態はほとんど知らなかったのだ。それだけのこと。 それにしてもだ(その知り合いの嘆きではないが)女性アイドルグループの音楽シーデーがさっぱり売れなくなっているというのは相当に深刻な事態のようである。 世間では「AKBが売れている」という認識がなされている。 それはそれで間違いではないのだろうけれども、売り上げであるとかランキングをよくと見てみると、それ以外がさっぱりのようなのだ。特にハロプロ勢の低空飛行が大きく目に付く。 つい先日のことになる。そのはなしを食堂で隣に座っていた人(まあなんていうのか仕事の仲間である)としていたら「Berryz工房[註3]の新曲聴きました?」と言われた。 自分が「いや聴いてない」と答えると「とにかく一回聴いてみてください。youTUBEでもPVが観れるから」といわれたのだ。彼が何を言いたいのかは顔を見てすぐに判った。 要するに(Berryz工房にしてもハロプロ勢のグループが)売れないのは決して彼女達の責任ではないということだろう。 家に帰ってから速攻youTUBEにアップされていたBerryz工房の新曲を聴いてみたのだが(というか観た、だな)確かにね、はっきり言って「AKBなんぞ足元にも及ばないくらいのレベルの差はある」と感じた。それは間違いない。確かなことだ。[註4] しかしそれでも音楽シーデーが売れないというのもまた大きな事実で、それを皆が「深刻な事態だ」と嘆いているのもよーくと判るのである。 それを、その原因をどこに求めるのかというとそれは非常に難しい問題だし一概に、あるいは一刀両断のようにして「◎◎の責任である」とはいえないと思うが、言葉を仕事にしていた者としてひとつだけ言えることがある。 それは歌詞のセンスが一種の金属疲労状態とでもいうのだろか、聴く者に対してまったくといっていいくらいに全然響いてこないことだろう。 いくらテレビアニメのEDだとはいえ「手作りお弁当」の唄を聞かせられてもなぁ…みたいな。 聴く者にある種の壁というか、断層のようなものを感じさせるような詞を彼女達に提供しているようじゃダメだよ。 (つづく) [註1]まあたとえば篠田なんとか(まりこ)とか大島なんとか(さとみ?)みたいにメンバーの他のソロ活動があればうっすらと名前と顔ぐらいは知っているという程度。 [註2]これも正確な言い方ではなかった。真野恵里菜の顔は実はよーくと知っていた。仕事先の某官公庁の廊下から受付とありとあらゆる目のつくところに真野恵里菜のポスターがペタペタ貼り付けられていたことがあったからである。 [註3]2002年のオーディションで出来たHPキッズだった中から8人が選抜されて結成したのがBerryz工房で残った7人で結成したのが℃-uteだったのもうっすらと記憶していた。だからぎりぎり2004年のはずである。「Berryz工房」ってのは当時の小中学生のころのイメージが残っているもんだからということか「今のBerryz工房を見るとまるでメンバー総とっかえした別人によるグループのように見えてしまう」といっていた人がいた。なるほどそれはわからないでもない。たとえばセンターにいる熊井ユリナなんて、当時誰がこんなに成長すると予想していたか。ワタシもびっくらこきました。聞くところによれば身長が182センチなんだと。すげぇ。 [註4]AKBのことをくさすのが目的なのではない。要するに人数が多すぎるのがネックとなり舞台上にずらりと並んだときに二列目以降に「その他大勢の皆さん」が生じてしまうということと、これもだからそれが原因ということになるだろうが、振り付けのクオリティを(全員が稼動可能なところであわせるという意味で)低いところにしなければならないという珍現象である。まあでもすべてがとは言わないがAKBのファンの皆さんってそれが好きなんでしょうけれども。 追加 Berryz工房「シャイニングパワー」11月10日発売 オリコンデータでは初登場(最高位)7位でペスト100には三週ランクイン。月間(11月)では20位~30位の間。一応念のためにこれも付け加えておくが、これでも相当に頑張った結果だと思う。だから「深刻な問題だ」と皆が言うのである。 追加2 「篠田麻里子」「大島優子」そして「熊井友理奈」くらいはネットで調べて正しく書きなさいよとのお叱りを頂いた。 前田敦子・板野友美と名前を言われれば確かに「ああ、AKBっすなぁ」ぐらいの認識はありますけど、でもこのときは名前もでてこなかった。あれだよ。昔日本テレビで深夜やっていた「栞と紙魚子の怪奇事件簿」なんていう超マイナーなドラマは見ていたので前田敦子のことぐらいは知っていてもすぐに忘れちゃっていたんだ。南沢奈央のほうは名前と顔をしっかりと覚えているんだが。 いやこれは別に悪意とか嫌味なのではなくて、「AKB48」というシステムの根本の問題がそこに横たわっているからだと思うんだけどね。どうでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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