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カテゴリ:映画・ビデオ・DVD
今年も12月14日が近づいてきたことで、そこかしこで「赤穂浪士」関係のものが目につくようになった。
今現在「四十七士」関係で気になるのはやはりこれの行方か。 なんと!キアヌ・リーヴス主演で「忠臣蔵」リメーク http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2010/10/02/01.html 半分冗談みたいなニュースだったが、向こうの映画関係者が語るところではかなり真剣に企画が進められているとのこと。ホンマかいな。 だいぶ前のことだ。 ビデオレンタル店の店長がお薦めする「忠臣蔵ベスト」みたいな業界誌の企画に乗って自分も当時ビデオ(DVD登場以前です)で見られる忠臣蔵映画をいくつかピックアップしたことがあった。返す返すも残念だったのは当時廃盤扱いで見ようにも見られない名作映画があったことだったが、今復刻されて見られるDVDもだいぶ増えてきたのでここで改めてご紹介するとする。 忠臣蔵 1958年大映 長谷川一夫主演 モノマネの定番となってしまった長谷川一夫の大石内蔵助の「各々方~」のセリフのオリジナルがこの映画。但しこっちの映画だと長谷川一夫のセリフはスローでもないしくどくない。むしろ「各々方っ!」と啖呵調に聞こえるくらい。(おそらく、長谷川=内蔵助が強く認知されたのがそののちのNHK大河ドラマの方だったからだと思われる) キャストも当時全盛を誇っていた大映の威信をかけた豪華スターオンパレード、といいたいところだが、今になって見返えしてみると、どこかしら一抹の寂しさを感じさせるのも事実。当時としては珍しいことだが、いわゆる「スターシステム」からかなりはずれた「ストーリー重視」の時間配分がされているからだろう。 今見ると、上杉綱憲(吉良邸の隣の縁者)を演じている船越英二が「帝王」船越英一郎にそっくりなのがなんともいえない。まあ本当は逆なんだけどね。割と最近になってからオリジナル全長版を謳ったDVDが発売されたが完全版でないのが残念なところ。 ☆送料無料☆ DVD/邦画/忠臣蔵/DABA-150 忠臣蔵 花の巻・雪の巻 1962年 東宝 松本幸四郎(のちの松本白鸚)主演。お年寄の方にお伺いすると一番評価が高いのがこちらの東宝版。まあ東映版・松竹版に比べたら俳優陣はものすごく絢爛豪華。浅野内匠頭がなにしろ若大将が始まったばかり、売り出し中の頃の加山雄三。後年この役(浅野)を演じるのに「ものすごい抵抗があってね、現場まで半分無理矢理連れて行かれてヅラ被らされてもそれでもダダをこねてたよ」みたいなことを語っていた。んー、抵抗があったのは役を演じることであってヅラを被らされたことではないようだ。 忠臣蔵 花の巻・雪の巻 忠臣蔵 1985年 日本テレビ 里見浩太朗主演。テレビドラマ。12月30・31日放送のいわゆる「紅白裏番組」。自分がビデオレンタル店の店員→店長だった当事一番人気の高かったビデオソフト。二本組で4時間近くある。最近DVDで再発されたものは少し長いバージョンになっているといわれているがそれは未見。 東宝の映画版(二本立て)よりも長いのだが決して飽きがこないのは「見事」としか言いようがない。原作小説のフィクションとしての部分としてよりも、史実としての「赤穂事件」から照らし合わせて(吉良側に対しても)公平な描写がされていることで後年になってから再評価されている。個人的には清水一学役の堀内正美がツボだった。剣豪というより妖術使いみたいな怪しい雰囲気が漂う。但し主題歌のカラミで端役(当然ドラマオリジナルの架空の人物)の魚屋で出ている堀内さんのほうは無理矢理キャストだったと思う。まあ当事はそういう部分がないと盛り上がらないだろうということでの起用だったんだろうが今こうして見ると痛々しい感じしかしないんだなこれが。ご本人もこれに関してはだいぶ恐縮されていたが。 忠臣蔵 VAP 次点 東映版「忠臣蔵」櫻花・菊花の巻 1961年 決してダメ映画ではないんだが松の廊下(完全なチャンバラ剣劇になっている!)とか、討ち入りのシーンが無茶苦茶派手すぎるのと、錦之介の浅野内匠頭の感情的すぎるところが今の感覚からすると、それこそ仕分け対象にしたくなるくらいのムダに映るのがお薦めできかねるところ。 というか思い出したことがある。 子供の頃にこの映画の上映会が「我が家」で行われたことがあった。おまえんちどんな豪邸でお金持ちなんだよといわれてしまうかもしれないが、家はそうでもないが、ムダに天井が高くて広い駐車場(2トントラック5・6台分のスペースはあった)があったのでそこを頼み込まれて夏休みなどに町内会主催の映画上映会が開かれていたのだ。 今考えるとずいぶんとおおらかな時代だったんだよ。上映を委託していた塩釜東映の人が「今日はゴジラのフィルムも持ってきましたんで」とか言うと会場がどっと沸きあがるみたいな(笑)。今じゃ絶対にありえないことだが。 忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻 次々点 「忠臣蔵 花の巻・雪の巻」 松竹 1954年 これも松本幸四郎(後の白鸚)の大石内蔵助の忠臣蔵。ただしこちらはモノクロ。 戦後(太平洋戦争)解禁になった初の時代劇大作「忠臣蔵」として歴史に名を刻んでいる松竹作品。モノクロなのはともかくとしても、音がよくないのがかえすがえすも残念なところ。松竹にもっと財政的金銭的な余裕があればデジタルリマスターの際に音の全面的な修復も要求したいところだが今の松竹にそれを求めるのは酷過ぎるか。というか松竹からすればまず手をつけなければならないのは「男はつらいよ」シリーズの方だろうし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年12月10日 09時09分27秒
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