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テーマ:中華料理(390)
カテゴリ:料理・食べ物・飲み物
東京にいたころだった。近所のスーパーで売っていた上海だったか台湾製の半練りタイプの 中華スープの素を、ものは試しとばかりに買ってみたのだけどあまり美味しくなかったということがあった。なんていうのか味のまとまりというのか、日本人が好むような「まろやかさ」がなかったような気がしたのだ。 しばらくして、それを中華料理に詳しい友人にしたところ「ああいうのは何故か日本製のやつのほうが数段に美味い。特に関西には(中国製の中華スープの素とは)全然別物といっていいようなのがある」と薦められたのがこの味覇(ウェイパァー)だった。 いや驚いた。「似て非なるもの」というのか、その友人が言ったとおりで全然違うものだったのだ。もちろん良い方向にだ。 さらにこの「味覇」のよいところは、炒飯、野菜炒めにもそのまま使えるし、ラーメンのスープの素(いわゆる湯 - タン)としても使えるその汎用性の高さだろう。 極端なことをいうと、この赤い缶ひとつさえあれば、中華料理ならばなんでも「お店の味」に仕上げることができるのである。 謎なのは原材料だ。何を使えばああいう味になるのか誰も皆目見当がつかないようなのだ。 自分はこの味覇を薄めて味わったときに「おそらく貝柱や牡蠣を素にしたようなXO醤のようなものが入っているんだろうな」と感じたことがあった。が、それ以上のことがどうしてもわからない。 独特の甘味についても、ある人は「老酒とザラメかな?」と推測していたが、なるほどたしかにそんな感じもする。しかしどうもそれとは別の何かがあるような気がしてならない。 最近では大手調味料メーカーA社からも似たようなコンセプトの半ねりタイプの中華調味料が発売されている。あれもあれでなかなかのものだが、やはり味覇に較べるとなにかが物足りない。 仙台に帰ってきてからはこの味覇とも疎遠状態になってしまっていたが、震災直後に横浜の知り合いから送られてきた緊急物資のダンボール箱の中からこの味覇の赤い缶を2缶見つけたときは本当に涙がでそうになった。 以前、横浜にいるその送り主と電話で話したときに「仙台に味覇を置いている店が少ない、あっても異様に高い」とこぼしたのをしっかりと記憶していてくれたようだった。 お陰でそれから二週間、我々は相当に美味しい野菜炒めをはじめとする「本格中華」を食べることができていたし、それがこころとからだの健康の維持に繋がったといっても過言ではないだろう。 今でもときどきこの赤い缶をを見ると当時のことを思い出すことがある。 最近になって通販でもかなり安い値段(ほぼ関西のお店と同程度)で買えるようになったのは喜ばしいことだと思う。 欠点というか気をつけなければならないのは、この味覇は生ものだということ。開缶したならなるべく早めに使いきるよう心がけなければならない。家庭用ならば一番小さな250グラム缶で充分だろう。 その点ではそのA社から発売されている同コンセプト中華調味料のほうが扱いやすいと言えるかもしれない。 TVで紹介されました!!廣記商行 味覇(ウエイパー) 250g◇ このペースト状の調味料だけで炒め物やスープが激ウマの万能中華♪ウェイパァー文句なしの☆5つです!【廣記】【ウェイパー】味覇は味の王様!!万能中華スープのもと250g1023max10 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年12月17日 05時10分27秒
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