「SPEC」 01 甲の回
常々書いていることだが、自分は「ケイゾク」を放映第一回から見ていた人間である。「だからどうした」と言われればそれまでなんだが。この「SPEC」の放映第一回目を見ていると、どうしてもそのことがアタマの中をよぎる。ドラマとしての出来は良い。戸田恵梨香も加瀬亮もいい俳優だしちゃんとした仕事をしている。それは評価する。ただし脚本演出については(こちらが過剰なんだろうが)期待に沿うようなものかというと決してそうではない。たとえばこういうところ中に沢口靖子が中にいるのか 「捜査一課9係」相棒の杉下右京と時効警察の霧山・三日月 「臨場中」とか熱海出張中の星崎&北島だろうなこれ 「トリックシリーズ」の矢部謙三と部下テレ朝の刑事物ドラマを相当に意識しているのはわかった「笑い成分」がはっきりといってしまえば賞味期限切れのものばかり。センスが古すぎて、なにか「酸っぱい感じ」がしてしまうのだ。それは否めなかった。この「SPEC」というドラマを送り出すTBS(のプロデューサー)の立場からすると、「花盛りの脱力系の刑事ドラマの元祖であり本家は自分たちだ」という意地はあるだろう。そこにこだわりすぎているのではないのか。その「脱力系の笑い」というものにこだわらないで作っていけば、あるいは見るほうがそれに期待しなければ良ドラマとして勧められる出来だと思う。そんなのなくても単純に戸田恵梨香、面白いし。餃子の食い方が豪快で好感が持てた。いくらなんでも餃子にソースはないだろうけれどさ。※このドラマの詳しい説明はウィキペディアでどうぞネタバレ危険なんか最後にちょこっと出てきた神木隆之介を見たときに、「あ これは『QUIZ』でいえば財前直見と内山理名の関係なんだな」と感じた。QUIZで内山理名のそばに立っていた子供の中に神木隆之介がいたからか。キャスト情報 ウィキペディアに記載のない方々児玉頼信(管幹事長) 小林一英(警視庁警護課窓口) 河本千明(ホテル従業員)※ 本人によるブログ記事 木更津のホテルがロケ地日比大介(聴聞委員会) 吉永秀平(冷泉の弟子)税所伊久磨(パーティーの客)岩尾万太郎(五木谷の社員?)西海健二郎(聴聞委員会)山崎和如(管幹事長の秘書~犯人に間違えられた男)SPEC 02 乙の回