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カテゴリ:アニメ・ゲーム・コミック
スタヂオクレのアリのピンバッチをスーツのフラワーホールにつけた、秋葉原愛好家です。
レンタル店および販売店の店員さん、もしプリキュアと同じコーナーに置いていたなら、ただちにマニア向けのアニメのコーナーへ移動してください。 かわいい絵柄に星付のタイトル、さらに加えて「魔法少女」という言葉にだまされてはいけません。 小学校低学年の子に見せたら、明日から人が変わること請け合いの、シリアスでダークな内容ですから。 いやはや、ところどころ抜けがあったものの、とうとう観てしまいましたよ「魔法少女まどか☆マギカ(以下「まどマギ」)」。 ここ20年くらいの日本のアニメの、様々な要素をぐっと凝縮した上で、新しいもの加えてきた逸品。 以下、少々ネタばれあり。 願いをかなえるシステムを使って、そのシステムをつくりかえてしまうところは、「レイアース」の柱を連想します。 魔法少女モノでありながら、シリアスな展開は「リリカルなのは」。 同じ時間を何度も繰り返すのは、いくつか類例はありますが、あえて「火の鳥」のようとしておきましょうか。 ラストのまどかとほむら。 内容には、どことなく「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」の素子とバトーを、映像的には漫画版「百億の昼と千億の夜」の転輪王と阿修羅王(ネットを徘徊したら同じように考えている人がいるらしく・・・)を思い出してしまいました。 それら過去の要素を、新しい映像で魅せます。 キャラはいわゆる萌え系でしょうが、魔女のデザインは、東欧の短編アニメと影絵と「みんなのうた」を混ぜてカオスにしたような、商業用地上波テレビアニメーションらしからぬセンス。 しいて言えば「魔法少女隊アルス」が近いかなぁ。 巷では「エヴァ」と「まどマギ」を比べる向きがあるようですが、個人的には両者は違いすぎて、比較するのは建設的ではないかと。 むりやり特徴を説明するなら、「エヴァ」はキリスト教のヨハネの黙示録にあるような終末思想、「まどマギ」は繰り返す苦しみから解脱する仏教思想。 「エヴァ」は「どうやったってうまくいかない」という「あきらめ」、「まどマギ」は「まだ何か手があるはず」の「意思」。 どちらが上で、どっちが下なんて比べられるものではないでしょう。 しいて言えば、きちんと広げた風呂敷をたたんで、テレビシリーズ内でエンドにまとめあげた点は、「まどマギ」の勝利かな。 「カードキャプターさくら」とは・・・あまりに違いすぎますね。 そして、キュウべえ。 「まどマギ」を語るなら、避けては通れませんよね。 いわゆる魔法少女モノにありがちな、主人公たちを魔法少女へ導く小動物と思いきや、諸悪の根源。 都合の悪いことは隠して、奇跡をえさに言葉巧みに女の子に近づき、魔法少女に仕立て上げ、己の利を得る。 悪徳商法のセールスマンそのもの。 高校生以上は、一度は「まどマギ」見てキュウべえの悪辣さを研究し、あやしい商売やカルトに捕まらないよう、身を守りましょう。 「この商品と契約して健康になってよ」とあやしい水やサプリを売る輩が多いですからね。 やや尻切れトンボですが、今回はこれにて。 ちゃんと見直してから、もう一度レポート予定。 あと、最後に忠告。 「まどマギ」は、やっぱり落ち込んでいるときに、一人で見てはいけません。 際限なく陰の気を暴走させかねませんからね。 【中古】アニメBlu-ray Disc 魔法少女まどか☆マギカ 1[完全生産限定版]【after0608】【画】 百億の昼と千億の夜 秋田文庫 / 萩尾望都 ハギオモト 【文庫】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年06月12日 00時58分15秒
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