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カテゴリ:文化芸術
久しぶりに本を一気に5000円分買ってしまった、秋葉原愛好家です。
(しかも活字ばかり) 「日本人の腸は、欧米人より平均して60〜70センチ長い」と「英国一家日本を食べる」という本の79ページにあったのだけど...本当だろうか? この手の日本人の腸は長いんだ説はあちこちで目にするけれど、その信憑生をデータや論文で補強している例はなかなか探し出せない。 一方、西洋人と日本人で腸の長さに差異は無い、とする反論ではデータや論文が添えられている例が、よく見つかる。 (試しに 日本人 腸の長さ で検索してみてほしい) 今のところ私の知る限りでは、日本人の腸の長さは他国民と差はないという結論に賭けるほうが、豪華な夕食にありつけそうです。 全財産をテーブルに載せるほどには確信を持ててはいませんが。 ま、どちらにせよ、この腸の長さの俗説らしきものは、だから日本人は欧米人と違う食事をするべきだというお説教につながることが多く、そこもまた胡散臭いのですが。 だってねぇ。 こと食事に関して欧米を、つまりハンバーガーのアメリカと、フィッシュアンドチップスのイギリスと、パスタとピザのイタリアと、パエリアのスペインを一緒くたにすることが、無理すぎます。 日本食と言っても、東京と大阪と京都をまとめて語るのも、少々強引ですし。 ともあれ、健康的な食事とか食育といった単語が混ざった主張には、眉に唾をつける習慣をもったほうが安全でしょう。 追記 食育について検索していたら、こんな怪しげな言説にたどり着いてしまい... 「どんなに農薬を洗い流しても、記憶をとどめている」って、農薬は記憶じゃないですよね。 文中のジャック・ベンベニスト博士って、調べたらイグノーベル賞を受賞しているようで。 口が悪くて申し訳ないが、人に食育を解く前に、義務教育レベルで良いから科学的な視点を身につけることをお勧めしますよ、服部さん。 怪しげなもののビリーバーになりかかっていたが、ギリギリのところで生還した、先輩からのアドバイスです。
読み物としては面白いですよ。
怪しいものにはまらないように、まずこの本を。
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最終更新日
2013年07月09日 23時06分36秒
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