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国境なき うずら団

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2008年05月11日
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カテゴリ:四角いものから
(現シーズンまでまだまだ追いついていないこれまでの雑感)

 さて、
 GW中に映画が始まったという事で、レンタルビデオショップでは大いに出払っていますがあるものから順にシーズン4の何本かまで借りてみました。

 シリーズ1は脚本が安定していて好きです。

 シーズンも2へ移る頃には、制作者の警察観がさすがテレビ朝日と唸らせるものになっています。このあたりからシーンありきな設定や物語構成が目立ちます。証拠も無いのに勝手に捜査して、犯人も応じて自供してしまいます。正直それはどうかと突っ込む事がしばしばで、犯人逮捕というよりはむしろ犯罪の奥に据えたテーマを展開させ視聴者に考えさせる事に重点が置かれているようなところがあります。で、それはそれで面白かったです。「ピルイーター」とか。

 シーズン3になると更にその傾向が強まります。「薔薇と口紅」なんかがいい例です。しかしシリーズを通じて登場する新キャラ登場が目を惹きます。主演の二人の演技もいいのですが、木村佳乃演じる悪女なんて、この女優さんがこういう役柄の引き出しも持っていたのか! と驚かされます。ただ、「潜入捜査~私の彼を探して!」の最後に狙撃される公安のスパイは、最後の心情の独白がそこに至る解をもたなかったというのか、台詞の上をなぞるような感じで残念でした。ともあれ、このシーズンは役者さんの力量が大きかったです。


 シリーズ全体で好感を持つとするならば、
・回を追うごとにメインの役者さんの環境の新設定とかもドラゴンボール化しないことが挙げられます。設定のために恰好いい人ばかり出しすぎてキャラクターのインフレ化となっていません。むしろメインの周辺の鑑識や生活安全課、捜査一課など元々のキャラクターを丹念に拾い上げ絡ませているのもいい感じに厚みになっています。
・演技が出来る人に役を振っているところ。

 逆にがっかりしたのが、
 シーズン1「人間消失」では、亀山薫は伊丹の英会話通いを本気で小馬鹿にしていますが、シーズン3「異形の寺」ではあからさまな弱者のためには上司の杉山右京にも抗議するところとか。奥寺美和子が気に入らない取材相手や、恋人がいじめられるんじゃないかと積極的に足蹴りを食らわせに行くところとか。シーズン2の捜査一課の連中をミスリードする杉山右京とか。ああいうのはみたくなかった。


 とりあえず、そんなところ。





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最終更新日  2008年05月13日 20時46分53秒
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