国境なき　うずら団

　国が統制しているものはタクシーの料金に通信費に限った事だけじゃない。

　例えば建築の世界では雇用の人数まで決められいる。建築基準法と住宅の品質確保の促進等に関する法律（品確法）というものがあるからだ。前年度の実績に応じて人数を配置せねばならないので、業務見込みに応じた人員配置などの計画が出来ない、という訳。じゃあ雇用調整をしたいのならば当然仕事を選ばねばならないのだろうなとか、意外に仕事量を減らすための調整も始まるのではないかと、雇用の偽装が起こるのではないかとかと、民間の確認検査機関や住宅性能評価機関の収益を圧迫するのではないかと。何しろ効率とか個人の能力など裁量が入らない一律の規制だから。さもなければ従業員の雇用を守るために温くなった改正建築基準法をより厳正に運用して仕事を作り、ますます建築不況を長引かせるかもしれないか。　

　まあ色々と考える。