国境なき　うずら団

　本屋の奥に漫画コーナーはある。

　いつも「美しい錦鯉」に心騒ぎ、ムーの対抗馬が出たかと「不思議大陸アトランティア」やら「不思議大陸アトランティス」とチェックして、やっとのことで漫画コーナーに出たものの横山光輝や手塚治虫の文庫版をチェックしていると心が一杯になり、いつの間にか両手がふさがって書店をあとにしていたここ数ヶ月。

　やっと「聖☆おにいさん」を買った。
　購入できた。

　
全巻セット!ご購入は当店で！【漫画】聖☆おにいさん (1-3巻 最新巻) 【日替わり_090216】



　今読んでいるところだけれど、この話のイエス君は他人とは思えない。推理小説は最後からとか途中から読むとか、相手のためにと一生懸命我慢しているけれど相手に諸分かりで気を使わせているところとか、ついゲームとか本とか衝動買いしそうになるところとか、笑いの沸点とか、ボートは鳥系を選ぶとか、行動パターンがそっくりだ。姿かたちは丸で似ていないけど。何となく肯定された気がして朗らかになる。

　いつも苦労を掛けている「家人」はしてみると紀元500年前のブッダ君か？　私と違ってかならず周りや後ろに人が続くし、顔立ちが似ているし。思ったら、妙に申し訳なくなったので表紙に向かって手を合わせてみた。