国境なき　うずら団

　ショッピングセンターに寄ったら来月の「父の日フェア」もそこそこに「サマーギフト」のチラシを配っていた。

　いよいよお中元か。
　「贈物の互酬的性格」でがっぽがっぽ商戦が始まるのだな。

　贈答には1を聞いて10を知る技術が高度に要求される。つまり1を聞いたら残りの9を同質性で埋めて相手の意を「察せよ」ということだ。お付き合いの基本は、言葉の下を1つ1つ掘り起こして意識化するのは向かない。京都でお茶漬けを出されても「ああこれがとらでぃしょなるな帰れってことですね」と聞いたりしないのと同じだ。「拈華微笑」で迦葉がただにっこり微笑み「正解」を返したようでなくてはならない。

　日本各地で消費者の共感性を発揮する一大イベントなんだから、今年もなかなかに賑やかなんだろうか？