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カテゴリ:四角いものから
中原圭介本「金融資産で失った資産を取り戻す方法」の特典ボイスが届きました。なるほどふむふむと聞きつつ、何でか「ネットより新聞を読もう」の話が出てきました。まあ私は雑誌派で英国「The Economist」と「フォーリン・アフェアーズ・リポート」を骨にグーグルのニュース何カ国か版を流して肉付けして、たまに「家人」の購読しているネットで読める格安新聞「産経NET VIEW」を読ませてもらっていし新聞のログとしての機能には納得しているのでほーほーふーんだったのですが。
ふと。 メディアの人達って表に出てくる人は、新聞がテレビよりネットに顧客を奪われることを懸念しているのを思い出して不思議に思ったのです。 テレビの方が食っているんじゃないかと感じていたので。 例えば身近な30-40代あたりではPCより携帯を使いこなす奥様が多いですし。パワーユーザーはそんなに見かけません。チラシ目当てに新聞取る人が多いです。けれど自分の親世代や病院で話すお年寄りは紙媒体の新聞が苦痛だという方は何人かお見かけするのです。膝の関節が痛くて新聞をまとめて持ち出すのに苦労する、文字が小さくて眼鏡を斜めに掛けて加えて虫眼鏡で文字を追うのが苦痛だと。 テレビで十分だと。 テレビは媒体として尚、競争力を持つのです。目以外に耳でも伝えますから。 私は朝のニュースと地震速報くらいしか見ませんが。 でもきっと持ち家を持った高齢層はつきあいなどからまだまだ新聞を解約しないのかもしれません。以前に率直に尋ねてみたら「そういうものじゃないから」と暗につきあいを匂わせる人がいましたから。地方新聞のは死亡欄が充実しているのも冠婚葬祭上のポイントが高いです。と言うわけで上からテレビに抜ける層にはあまり危機意識を抱いていないのでしょう。 ゆえに新規開拓のデジタルネイティブである若年層に媒体の脅威を感じるのかもしれません。情報の本質は媒体によるものではないと分かっているので選択を持つから。つまり新聞自体を取らなくなるから。 ですが 新聞だってデイリーなり、ウィークリーなり、マンスリーなり紙なり電波なりネットなり問わず「情報を伝える」産業のはずです。なのに本来のコンテンツのありようより批判の矛先は媒体、チャネルにこだわりすぎているのはどうかと。 本来読むってのは読者の自由度がとても高いです。漫然と映像を流して時間拘束する類のものじゃないから。だから距離のフラット、バリアを解消すればなかなかに伸びる分野であると私は思っているのです。気がついているのか頭からネットネットの批判に終始せず、既に電子ペーパー新聞なりも視野に入れた新聞社もあります。読まれるかどうかは後はコンテンツ次第だし。商売になるかどうかは料金の回収次第です。 自動車の普及で馬車は確かに衰退しましたが人を輸送するシステムは別の媒体に乗り換えても続きました。必要のあるものは残るし、プロパガンダ垂れ流しで収益を得るあてがあるならそれなりの結果になるでしょう。 規制産業からするとグーグル1つで色々な国のニュースを翻訳して読めるなんてのは、脅威以外の何物でもないって理屈は良く分かるのです。 が、もう少し媒体から先の話をしてみませんか。 情報を売っていくっていう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月18日 11時10分32秒
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