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国境なき うずら団

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2010年03月27日
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カテゴリ:東京で
 大抵のコンテナー、大手テレビ&新聞などメディアにとって、顧客はスポンサーである。
 視聴者や読者を意識すると建前では言うが、それはスポンサーにおもねるという意味においてである。

 その時点でコンテンツを主体的に買う個人という層を意識していない。

 だから麻生政権のバッシングを見ても分かるようにマスの論理がまかり通る。つまりは有料のブリッジつまり情報チャネルに準拠した優位性から一歩も出ていない。将来的には個人からの収益に軸足をおきたいようではあるけれど、マーケティングはやる気がないんだろう。視聴率調査っていうのも本当に実態を反映しているのかも疑問だ。

 顧客顧客に選択させるよりは横並びの記事ばかりが並べ、身内は決して批判しない。それが恣意的な漢字の読み間違いの繰り返し放送であり、伝えてなんぼの新人アナウンサーのミスへの甘さだ。捏造報道に対する謝罪も誰も見ないような朝の5時にこっそり局長が出てきて謝ってみるという姿勢に見える。当時、例外はテレビ東京ぐらいなものだった。今はテレビや新聞自体を見てないから知らないけど。

 例えばかつて通っていたベルギービールの専門店では、ただビールに高い値段をつけて売るだけでなく顧客を育てることをしていた。客のレベルに合わせてビールの薀蓄や楽しみ方を教えていた。客はそのことに対価を払っていたふしがある。

 でもメディアは違う。
 競合となる携帯含むネットへの敵視には盛んだけれど、自分で考えて情報を取りたがる連中にレッテルを貼ってるだけだ。つまりは将来の顧客を潰すことだけに腐心している。正直安けりゃいい、って人は情報に対価なんて払わない。

 代替はいくらでもあるからだ。
 プリミティブなところならオシャベリやツキアイがそうらしい。

 高い品質がイコール売れるものではない。
 有用なものが売れるわけだ。
 顧客にとって有用で欲しいという情報になるためには顧客もまたオタクになってくれたほうがいい。自分で情報を掘り下げるくらいの方がコンテンツを欲しがるわけでつまりはお金を出してくれるから。そのためにも視聴者を育てるのは必要なはずだ。

 取り組むには
 どこで稼げるのかがスタンスの基準になるのかもしれない。

 無料でありさえすればいい。口を開けていれば情報を租借して、解釈まで詰め込んでくれるやり方に満足する顧客。それに疑問を抱かない層を維持するのならこれまでのスポンサー方式で十分だ。コンテンツ産業や市場の育成は考えなくていい。個人から金を取る必要はない。将来の顧客や良いコンテンツより、今の数字、今ウケル刺激だけ提供すればいい。

 ただそれでも。
 自分たちがマスゲームを駆使して権力志向し始めた時に、平行して世の中はフラットになってきて情報の独占は出来なくなってきているという事実は認めなければならない。ネットの普及はある意味メディアの腐敗が促した側面もある。翻訳ソフトや、GOOGLEなど検索サイトも翻訳ツールを備えたのも言語というバリアを取り払った。情報は国内だけで独占できる時代は終わった。その事実から目をそらしてもいけない。


 今日はこんな話を「家人」にぶつけてみたり。

 また
 かつて活発な地域ではあるが今では歯が抜けるように人の老いとともに過疎化した旧市街地域を歩き、いまだ再開発のめどの立たず空き家だけが並ぶ場所を見ては、都市計画や将来の都市インフラを考えた施策が必要なことなどをとうとうと投げかけたり。

 花見には程遠く、風は寒く地上にもきつく吹きかけていたりするとまあ話のタネはつきない。空は地上よりはもっと風が吹いているだろうと思ったら、乱れなく、朝から昼過ぎまで北東から南西を帯のように雲が広がっているのを不思議がったり。

 ツグミの姿を探したり。

 したわけだ。





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最終更新日  2010年03月27日 19時23分01秒
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