国境なき　うずら団

　絵の具を１箱空にした。
　赤、青、黄、白、黒は常備しなくては。

　朝雨だから絵を書いてあげることにした。
　したが筆を買っていなかった。指で代用することにした。パレットも無い。最悪パレットは皿で代用するつもりだったんだが、白いプラスチックのちゃぶ台を見ていたら「これでいいじゃないか」と何かが囁いた。

　絵の具をテーブルにひねり出すと1歳8ヶ月の画伯はもうノリノリ。
　次から次と他の絵の具をあけてくれと差し出す。色が混ざること、指で好き勝手に色を伸ばすこと、絵を描くことを楽しんでいた。

　画伯、絵に目覚めたか？