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2019年05月10日
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カテゴリ:四角いものから
春休みに子供と見に行って最近ようやく言葉にまとまるようになったので少し。

主人公が友人宅を訪ねて説得するシーンがあります。
その時に「自分の正義ばかりを追求するようになると誰も他人の正義を認められなくなる」といったような台詞を言います。

これって炎上で相手をネット上から締め出すまで追い詰めるとか、いじめでクラスメートを死なせるまで追い込むとか、虐待で自分の子供に何をしても構わない行為の背後にある共通項なんだと思います。

炎上については山本七平さんの言っていた「下剋上」の行き方という側面もあると思いますけれど。
ただこの映画から同じく山本七平さんの言っていたアメリカの「プロテスタント病」の側面にも気が付きました。

誰もが「私が私が!」というあれですね。

私が学生の自分は周囲の大人に「自分の言葉を発する前に相手がどう感じるか考えていいなさい」と相手を考えて一呼吸置くように言われたものです。
自分とは自分が何を大事にするかという選択の先に作り上げるものであり、そして関係を重視することを求められたからです。

昨今はこの関係の重視より、自己実現こそが世の中で重視されているのが気になります。





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最終更新日  2019年05月10日 09時56分00秒
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