国境なき　うずら団

第84回新人コミック大賞青年部門佳作　浄土るる「鬼」
がTwitterのリプライで飛んできた。

凄い内容ですよ。
救いがなく、ただただ「貧すれば鈍する」という現実を描いているから。

たとえ自分が心から助けたいと思ってもそれは偽善としか周りの目に映らない。
ただこの作品の「現実」も後から振り返ってみれば、これから壊れる日本のまだましな時代の記録であったということになるのかもしれません。

だって作中
・お母さんはまだ化粧して年下の彼氏と遊んだり家族を養えるほどの割のいい仕事がありますから。
・水だって電気だって民営化していないんでしょう、利用することができているようですから。
・公立の学校も、政府に成果を提示するために勉強のできない子を締め出すほどにはなっていませんから。
・「西洋の自死」にあるほどの治安の悪化もまだ起きていないようですから。