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カテゴリ:四角いものから
ヴィラネス~悪役令嬢の矜持~
異世界ものではあっても厳密に異世界転生ではないのが面白い。元日本在住の読者視点で解決していくのではなく、物語の中の人物の視点で進むのがいい。モンテーニュの随想録が歴史について言っていたあれ。 昨夜の98話「卒業 7.振盪 Side アレクシス」は主人公クリスティーナの元婚約者アレクシス君が出てきて久々に堪能。 私はうまいものは最初に食べ空腹という調味料でより美味しく、まずいものはよりその味を引き立たせるために最後に食べます。より理解が進むでしょう? 食事が2倍楽しくなる。 アレクシス君はまさにその後者の味わい。 人様の作品なのですがクズですので。 13話の「新しい日常 5.遺憾 Side アレクシス」あたりが素晴らしい。 主人公に野卑な視線を向けていたミュラー老侯爵を彼女の嫁ぎ先として挙げるあたりとか。 自分の正義に全能感を感じる発言が端的に表れています。この人は物語中ずっとそういう感じ。 ほかにも脇を彩るヒロインやら側近についても描かれているのでが、彼らの視点が同時視点で書き直しているのではなく、その物語で一番ぴったりする人に語らせているという感じで文章が掘り下げられていて面白いと思いました。次話は予想してもいつも作者がさらにその上を行って展開されるし、毎日更新時間になるとそわそわして仕方ない。 という訳で昼の更新へ行って参ります。ノシ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年12月08日 12時12分55秒
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