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カテゴリ:四角いものから
ヴィラネス~悪役令嬢の矜持~
119話「後日談 雪の下で 1」 クリスティーナさまもまた反省し成長された。 お父さんのハンネス・ウィンクラーさんも力あるものほどその影響力に無自覚ではならないって独白されていた。できないならむしろ力がない方がずっとまし、と。「何もしなかった」ことへの反省は善良からではない、権力が暴走することの気づきだったから良かった。 クラスの陽キャの天辺が陰キャの誰かに不快を表明すればおのずと排除に動こうってのはあるある。 学校の先生ができの悪い子を差別したら他の生徒がまねをする。 ネット上で誰かに影響されて書き捨てた内容で被害が大きくなれば場合によっては司直の手が入り、学校や職場へ連絡がいくご時世。 他人事じゃないよね。 あの方の場合は王太子の婚約者だっただけに阿諛追従も後を絶たず、常に資質を試されていたわけで。下位の者が婚約者に付きまとうのを排除されて当然と思っていても、だから手を出すかどうかという意思を表明するのは必要だったっておっしゃっていた。 これがあの当時たいして影響力のないソフィアさんと大勢を動かすことのできるクリスティーナさまに求められているものの差だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年12月15日 19時45分28秒
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