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カテゴリ:四角いものから
かつて
とある企業経営者は「頑張った人がどうして報われないんですか?」と言った。 とある政治家は「GDPに貢献しない農業のために他が犠牲になっていいのか」と言った。 どちらも「いくら稼いでいるか」という価値基準に裏打ちされた言葉である。 彼らが今も同じ意見を持っているのかどうかは知らない。 しかし我々はコロナ禍で気が付いたのではなかったか。昨日や今日が同じに明日に続くのではないものだと。だからエッセンシャル・ワーカーに感謝したのではなかったか。 偉い人が朝から川で水を汲み食料を育て、服を縫う必要もないのはそれ以外の日常を担ってくれる多くの見知らぬ誰かのおかげであると実感したのではなかったか。私たちは彼らの収入や稼ぐ力ではなく、彼らの社会に向かう「誠実さ」に支えられている。私もあなたもそうして支えている。 有ることが難しい。 「ありがたい」こと。 確かに稼ぐ力は素晴らしい。あやかりたい! と思う。 しかしだからといって努力の結果として全てを「報い」として総取りする行き方は誠実なんだろうか? これはちょっと仏教でいうところの「生かされている」ていう考え方かもしれないわね。 ●・θ・● は彼らという衣が在って暮らしていけると思うのよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年12月28日 07時31分30秒
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