モンスターペアレント??
先日、リレーでアンカーになっているTくんのお母さんからこんなお手紙が・・・「リレーのチームをYくんと一緒にしないでください。」え~っっっ!!!!!!「うちの子は去年の運動会も、春の小運動会もYくんと 同じチームで、Yくんのせいでいつもビリ。しかも 誰と競うこともなく、一人で走ることになるんです。 はっきり言って面白くない。ビリでもいいから うちの子がほかの子と競い合うところが見たいんです。 Yくんといつも同じチームになるのはわざとですか?」という内容。Yくんのところで、いつも遅れをとってしまうのはもちろん私たちも十分承知。それにわざとではない。速い子もいれば、遅い子もいる。子どもにだって得手不得手がある中で、結果にあまり差が出ないように、チーム構成、走る順番にはものすご~く気を使い、考えに考えている。何度も、話し合って「よし!これでいこう!!」と決まったこと。その結果、Y君のチームはやっぱりビリにはなってしまうけど他のチームとは差はなく、アンカー(Tくん)では他のチームと競い合うようにもなっている。その状況をお母さんにお話しすると「じゃあ、本番も競い合うことができるんですね!! 先生の言うことを信じますよ!!」いやいやいや・・・本番は何が起こるかわかりません。転ぶ子もいるだろうし、本番で想像以上に力を発揮する子もいる。逆にいつもの力を出せない子もいる。バトンを落とす子もいる。だから、YくんTくんのチームがもしかしたら本番で一番になる可能性もあるし、その逆でまた、大差で負けてしまう可能性だってある。そもそも、リレーは子どもたちが与えられた状況のなかで「どうしたら一番いなれるのか?」を話し合ったり「遅い子をみんなで応援しよう」という気持ちを持ったり、チームワークの大切さを知る第一歩にしたい。これが一番の目的。「うちの子が・・・」と思う親心もわかるけど、私たちが目指していることも理解してもらいたい。もちろん、お母さんには説明した。でも・・・「でも、嫌なんです。うちの子が競い合ってがんばる姿が 見たいんです!!」この気持ちは変わらないみたい。「こう思ってるのは、うちだけじゃないと思いますよ。 他の方も同じように思っている方がいると思います。」と・・・。私も正直なところ、そう思っている方は他にもいると思う。でも、だれもそのことを言ってくる方はいない。それは、幼稚園の方針を理解してくださっているから。本当にありがたい。「言ったもの勝ち」で、「はいはい、そうですか。ではではチームを変えますね。」なんてことをしたら、他の保護者の方に申し訳ない。または、他の方まで「じゃあうちも・・・」となりかねない。そして何より、私たちには「子どもの心の成長を」という目指すものがある。私たちが思うことを、T君のお母さんには全て話した。その結果、十分な納得はしてもらえず。「本番で差が出たら見るのをやめます。」と・・・。は~~~~~ぁ。正直、「もう勝手にして」って感じ。だって、当のTくんは全然気にしておらず、人数調整のために2回走れることも、アンカーになっていることも嬉しくて純粋に友達と一緒にリレーを楽しんでる。それでいいじゃん。それだけでいいじゃん。子どもが楽しむ運動会。子どもが頑張る運動会。それが運動会なんだから。こういう保護者をもしかして『モンスターペアレント』と呼ぶのかしらね。納得はしてもらえてないけど、このまま何も変えずにいくつもり。本番見てろよー!!(でも内心、お願い!!Tくんのチームが一番になって~!! と、神様仏様にお祈りしたい。)