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2009.10.15
カテゴリ：愛のハーベスト
 前回までの あらすじエグ美の冗談発言に 動揺する エグ代 二人の出生の秘密とは･･･ 【愛のハーベスト第4回 別離と決意】 エグ代 『いいから、日光浴でもして来なさ～い  』姉のエグ代に追い出されるかの如く 渋々外出をするエグ美 行く充ても無いまま近所をブラブラするばかり 時間だけが過ぎていく  昨夜の事を思い返していた。 エグ美 『 （やっぱり、昨日は みか彦さんに悪いことしちゃったなぁ。 でもお姉ちゃんを追い越してまで 幸せ掴めないもんなぁ） お姉ちゃん、モテモテなんて言ってたけど、実際どうなんだろう ちょっと、ツッコンデ聞き出してみようかな・・・ ヨッシ、早速 帰って聞き出してみよう！』 時の徒然に 夕方になっていた道を 速い足どりで戻る エグ美 エグ美 『ただいま！ねぇねえ、ぶっちゃけトークしない？ ・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・  オネエちゃ・・・ ・・・・・・・・・・・・  おねえちゃん！？』 ・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  エグ代 『エグ美ちゃん…』 エグ美 『・・・・・・エグ美ちゃん、じゃないよ、こ・これ どういう事なの？』 エグ代 『ごめん、本当にごめんね、今まで黙ってて』 エグ美 『ごめんじゃ解らないよ･･･いったいどういう事なの？ それに隣の方は』 エグ代 『この henさんが 私たちの産みの親、 もちろん私達だけじゃなくて、沢山のタマゴの親なんだけど』 henさん 『エグ代ちゃん、ここから先は 私からお話しましょう・・・ こんにちは、…こうしてお話しするのは始めてね、エグ美ちゃん。 実は、数時間違いで産まれた あなた方の内 エグ代ちゃんが、有精卵 今日が割殻日 そして エグ美ちゃんあなたは…』 エグ美 『言わないで！聞きたくない！ 突然すぎて 訳わからないよ。何言ってるの？ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ その、つまり 私とお姉ちゃんの生活は変わらないんだよね！ これからも一緒に暮らせるって事でしょ？ 冗談きついよ～ ずっと一緒だよね、お姉ちゃん！』 エグ代 『ごめん、ごめんね エグ美ちゃん。 これから私は 鶏舎に移ってしまうの。 名前もヒナ代に変わってしまう。 だからね、だから、もう一緒には、ピヨピヨピヨ～（うわぁ～ん）』 エグ美 『じゃぁ･･･わたし、これからどうなるの？どうなっちゃうの？』 henさん 『エグ美ちゃん、今なら まだ、あなたは自由な生き方が選べます。 今すぐここを去る覚悟があるのなら。 でも、行き先が無ければ 商用卵として 明日の朝 採取され出荷されるのです』 ヒナ代（エグ代） 『エグ美ちゃん、みか彦さんの元へ行きなさい、そして幸せになって』 henさん 『私もそれがいいと思います。 さぁ お急ぎなさい。 夜明けまでに余り時間がありませんよ』 エグ美 『・・・・・・・・・・・・・・・・ 判った。ありがとう、henさん お姉ちゃん・・・ 私、みか彦さんの元に行きます、そして素直になって幸せになります。 さよなら、お姉ちゃん・・・、さようなら。』 秋の夕陽はもう、沈みかけようとしていた。 振り返りたい気持ちを堪え、みか彦の住む 隣町へ急ぐエグ美  エグ美 『早く行かなくちゃ、会いに行かなくちゃ、…みか彦さん』 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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