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カテゴリ:SPY de レモン
ライムが大長の毒牙にかかろうとしていた時
同じホテルの厨房では・・・ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ パーティー部長 『あれほど言ったのに どういう事だ!』 バイト君 A 『すみません、納品された物を搬入する時に・・・』 バーティー部長 『言い訳よりも 事態の解決が先だろ この馬鹿もん!』 バイト君 A 『は、はい。おい!どっちの方だ!?』 バイト君 B 『たしか、突き当りを右に!』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ VIPルームでは 欲獣化した 大長が ライムに手をかける ライム 『キャー、キャー』 大長 『酔っちょうと、国の言葉が出るけんのぅ お父ちゃはのう、 銭はヨーケ もっちょるんぞ。 広島で 大長 ゆうたら ちょっとは 名の知れた みかんデ。 悪りぃようには せんでのぅ、イヒヒ ホレ、ホレ もう こんなになっちょーけ。 ・・・・・・・・・・・・チト 待てや、今 メガネ掛けるけんのぅ』 ライム 『キャー、たすけてー、キャー、たすけてー』 大長 『いやよ、いやよも 好きのうち チューてノゥ。 酒に呑まれると、ついつい お国言葉が でるけんね。 オヨ? 忘れたんかのぅ、 おじょうちゃん、 ここは、VIPルームぞ、 ワシらはよ、他人には よぉ聞かせん話っちゅうもんが、あるけんのぅ 人間の耳が視聴できる周波数領域の音は 分厚い防音壁が吸収してくれるって訳よ。 第一、そんな カナキリ声が 外の人間に届くんかいのぅ? せいぜい、腹の底から わめくんぞ、ハハハハハ!!』 それにのぅ モウお父ちゃん、爆発寸前状態じゃけん。』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ パーティー部長 『見つかったのか?』 バイト君A 『いや、まだです・・・ 何しろ、奴は・・・』 バイト君B 『あっ、いたぞ!!』 パーティー部長 『早くしろ!! あっちには特別室が!!! 何としても 止めるんだ!』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 大長 『なんなら? 外が 騒々しいのぅ。 まぁえぇは。 さて おじょうちゃんヨ・・・ そろそろ 声も出ない頃かのぅ。ニヤリ 』 ライムは 最後の声を絞り出すかのように カナキリ声で叫んだ ライム 『タスケテ~!!! タ~ス~ケ~テ~!!!』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ バイト君A 『あ、あそこです。あそこは 確か・・・』 バイト君B 『おい、みんな こっちだ!!!』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 大長『なんなラ、外の騒がしさは。いったい なんの事態じゃ』 大長は 怒りに任せて 部屋のドアを蹴り開けた 大長 『何なら、この騒ぎは!!! この部屋に 大長が居るのを知っての 狼藉かいのぅ!!!』 パーティー部長 『ま、ま誠に 申し訳ございません!!!』 その時 騒ぎの原因が、アイツが 大きく跳ねた 太助 『ワンワンワン!!』 ライム 『太助! アタイを助けに来てくれたの? でも どうしてココが?』 太助 『ワンワン!!』 ライム 『そうだね、とにかく ここを逃げなきゃ 何とか、身体も動くようになってきたよ』 パーティー部長 『大長さま、おからだ 大丈夫ですか? お怪我は?』 大長 『な、何でも なかよ。 それよりも アン くされ外道 』 騒ぎのどさくさに紛れ なんとか 大長から逃げおおせた ライムと太助 ライム 『ハァハァハァ・・・ アンタのお陰で命拾いしたよ。 でも、何でアタイの居場所がわかったんだい? えっ? アタイの この香りで? あんた偉いんだねぇ。確かにこの街にライム属はアタイだけ。 一人ぼっちが、あんたの手がかりになったんだね。』 太助 『ワンワンワン!!!』 ライム 『えっ? あとは アタイの声? こんな高い声が 聞こえるんだ! アタイの声は、まるで犬笛みたいだね』 太助 『クゥ~ンクゥ~ン』 ライム 『大丈夫、指一本 触れさせちゃイナイヨ。 こんな事で ヤツを 糾弾したりはしない! もっともっと懲らしめてやらなきゃね! でも、どんな顔してミンナに 会えばいいんだろう』 太助によって 一命を取り留めた ライム しかし、大長の横暴によって 真実は 水泡と化したのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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